2025年度 第25回ゼミ

2025年度 第25回ゼミ

11月17日に25回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4原田航正君、澤田君、市川君による論文紹介、有待君、橋本君、山下、市川君の研究進捗報告でした。

まず、B4原田航正君から論文紹介がありました。低コストで屋内測位を行うBLE(Bluetooth Low Energy)システムについて、受信電力を指標とした複数チャネルの最適選択手法・重み付け推定・フィルタ処理を組み合わせることで環境に依存しない高精度測位を実現するものでした。

次いで、澤田君から論文紹介がありました。OFDM通信におけるPAPR(ピーク対平均電力比)低減のためのACE法で問題となっていた帯域内歪みやBER劣化を、拡張係数を非反復で求める手法によって計算量を抑えつつ改善するものでした。

次いで、市川君から論文紹介がありました。SDNを用いてSmartGridの多様なQoS要件を満たすために、将来のリンク混雑を予測し経路選択に反映させることで遅延・損失を低減する手法を示したものでした。

次に、有待君から進捗報告がありました。AD/DAボードを用いたデモで、ポテンショメータとフォトレジスタの動作確認を主に行っていました。中間報告も近いということで、今後の研究の方向性について教授と確認を行っていました。

次いで、橋本君から進捗報告がありました。LiDAR点群とInsta360画像を組み合わせて人物位置を推定するコードを作成し、YOLO検出やクラスタリングまで一連の処理を実装したうえで、カメラ配置がLiDAR視野に与える影響についても考察していました。

次いで、山下が進捗報告を行いました。空間光変調器を用いた位相シフト法を導入し、復元されたファイバ端面のモード分布画像から外的要因の影響を評価するための一連のコードを実装しました。復元画像の妥当性評価について悩んでいたところ、教授にご助言をいただきました。

次いで、市川君から進捗報告がありました。簡略化したネットワークにおいて、冗長パスを追加したシナリオで障害時のルーティング挙動とスループットの変化を確認していました。

今回のゼミは以上になります!寒さが堪え始める時期ですが、研究進捗を少しでも進めるため毎日研究室に足を運ぼうと思います。

(文責 山下)