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2024年度 第33回ゼミ

1月14日に第33回ゼミを行いました!卒論締め切りが近いためB4の発表はなしとなり,今回の内容は有地先輩の論文紹介と間宮先輩の進捗報告です.

まず有地先輩の論文紹介がありました.IM/DD方式(強度変調直接検波,光の強度情報を直接検出する.よって信号は実数かつ負でない必要あり)において活用できる様々なOFDM方式を比較する論文で,DCO-OFDMやACO-OFDM,ADO-OFDM,PAM-DMT,Flip-OFDM,LACO-OFDMの6つのOFDMを比較していました.比較指標はエネルギー効率やPAPR,計算負荷などを用いておりこの場合はLACO-OFDM(振幅によって信号を階層構造に分け,それぞれ別々の情報を送ることで情報効率を高めたACO-OFDM)がバランスが良いと結論付けられていました.

最後に間宮先輩から進捗報告がありました.偏波制御コントローラ用アンプ2種類の動作確認を行い,1つは成功していましたが1つは失敗となっていました.今後は成功した方の偏波コントローラを主に用いる方向で,必要な他の基盤回路も順次作成していくようです.

間宮先輩は以前から回路作成を繰り返し,失敗するたびに原因を考察し,1つずつ失敗の原因を取り除いていく作業を繰り返していました.地道ではありますが研究においてとても大切なことだと思うため,失敗するとすぐ諦めてしまいがちな僕も先輩を見習っていきたいところです.

今回のゼミの内容は以上となります!毎回言っている気がしますが年末ごろから卒論に追われ続けています…今日が目次案の締め切りでなんとか提出はできましたが,おそらく教授からのありがたい赤文字修正が大量に付いて返却されます.そして来週には内容まで含めた卒論初稿の締め切りがあり余裕が全くありません!!ここを耐えきれば晴れて春休みとなるためなんとか頑張り切りたいです.

(文責 河合)

2024年度 第32回ゼミ

1月6日に第32回ゼミを行いました。今回の内容は間宮先輩の論文紹介と山下君と市川先輩と安藤先輩の進捗報告になります。

最初に間宮先輩からマッハツェンダ変調器を用いた偏波制御アルゴリズムの性能比較に関する論文紹介がありました。4つのアルゴリズムのうち2つの方法の有用性が示されており、若干性能の違いがあるもののほとんど同じような結果が得られていました。先輩の使っているアルゴリズムは4つのうちにはありませんでしたが、似ているものがあり参考になったようです。先輩の研究は自分の研究にもかかわってくるためこのあたりの知識も深めていきたいです。

次に山下君から進捗報告がありました。実験で得られた最大振幅のタイミングを記録し、振動器による最大位相変化量がどれくらいなのか計算していました。この位相差から伝送に致命的になるのはどれくらいなのかという目安を導出できるようです。SLM系を修正してCMOSカメラによる空間モードの観測にも成功していました。観測実験の回数を重ね、データを整理することが最終的な目標になるようです。

次に市川先輩から進捗報告がありました。ダミーパケットの有無線送信の振り分けが完了し、ダミーパケットの送信間隔をランダムに設定してシミュレーションを行っていました。有線無線で送信時間の違いが大きいためそれぞれでのデータレートを考える必要があるようです。また、通信距離の影響がでるように重みづけしたメトリックを考案することが卒論での最終目標になるようです。

最後に安藤先輩から進捗報告がありました。以前からの積み残しであった時刻同期システムが完成し、CAN通信とEthernet通信の併用も確認できていましたが、他の方法でのCAN、Ethernetの併用も試すようです。今後はSQLデータベースの導入が大きな課題となるようです。

今年初めてのゼミでしたがB4の二人は卒論での着地点がより明確になっていました。来週には卒論の目次案の提出があるので、研究と卒論の執筆を並行して取り組んでいきたいと思います!

(文責 澤田)

2024年度 第31回ゼミ

12月23日に第31回ゼミを行いました!今回の内容は安藤先輩・山下くんの論文紹介と澤田くん・原田くん・有地先輩の進捗報告です.

まず初めに安藤先輩から論文紹介がありました.車載環境で用いるVCSELs(通常は基板に対し水平方向に光を共振させるところ,基板に対し垂直方向に光を共振させて光を出すレーザー.説明が難しいのでhttps://ja.wikipedia.org/wiki/VCSELなども参照)というレーザーに関する論文で,様々な波長の中から980[nm]を用いたVCSELsについて利点を説明し,その後模擬車載環境下での動作実験(-40~125[℃]まで温度を変化させる,8000時間連続稼働させる,etc)を行っていました.教授からは「8000時間で十分なのか(訳:日本車は廃車まで平均15年.1日3時間使用でも16000時間.8000時間じゃ足りなくない?)」など厳しい質問が飛んでいたため,来年にはそういった質問にもきちんと答えられるよう背景知識を蓄えていきたいです.
次に山下くんから,拡張カルマンフィルタを用いたマルチモード光ファイバの伝送行列の抽出についての論文紹介がありました.ものすごく簡単に言うとノイズを変えながらもっともらしい伝送行列の値を探していく手法についての論文なのですが,中身はかなり複雑で(僕もフィルタに関しては多少勉強しているのですが)すぐには理解できませんでした.フィルタは自分の研究にもかかわってくるためなんとか頑張って内容理解に努めたいと思います.

次に澤田くんから進捗報告がありました.今までプログラミング上のみで信号を生成していたところ,任意波形生成器(AWG)に信号を入力してオシロスコープで観察することに成功していました.また,これを行うにあたり信号に遅延が発生し信号開始地点(=信号の切れ目)が分からなくなってしまうため,信号の先頭に目印(プリアンブル)をつけて信号の同期をとることにも成功していました.次の目標はノイズの付加や伝送路の周波数応答の模擬を行うことになりそうです.

次に原田くんから進捗報告がありました.前回まではレーダー1台で実験していたところ,今回から2台に増やしての実験を行っていました.これによってまだレーダー間の同期がとれていないこと・レーダー間の干渉波による誤検知の発生など解決すべき課題がいくつか見つかっており,これらを解決しレーダー2台を完全動作させることが次の目標となりそうです.

最後に有地先輩からの進捗報告がありました.今までに測定したデータの分析(BERや周波数応答の計算)が主な内容であり,想定よりも周波数応答が弱い部分があったり,逆に想定よりも利得が高い部分があったりという結果となっていました.次の目標はこれらの原因調査(違う機器を用いて同じ実験をやり直してみる,など)のようでした.

今回の内容は以上です!今回で年内のゼミは最終回であり再開は年明け2週目~となりますが,そこから卒論締め切りまでは3週間ほどしかありません.ゼミがないとはいえ,卒論の原理を書いたりなど年末年始にもやれることはやっておこうと思います.それではよいお年を!

(文責 河合)

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