2025年度 第6回ゼミ

2025年度 第6回ゼミ

5月22日に6回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の原田航正君とM1の河合君による本紹介と、M2の有地君と間宮君による研究の進捗報告でした。

まず、原田航正君から論文紹介がありました。紹介した本は光ファイバに関するものあり、各種類の光ファイバについて、構成や特性をまとめていました。実際にどの光ファイバが使われているかなどの質問があり、議論が深まりました。

次に河合君が論文紹介を行いました。紹介した論文は、雑音補正でモード依存利得推定の精度を向上するといったものでした。損失に関する推定は論文中に書いてありましたが、河合君の研究に直結するイコライザーをどのように使ったかは触れられておらず、それに関して更なる調査をすることが課題となっていました。

次に、有地君が進捗報告を行いました。今回はMIMOとMISOを用いたときに、伝送品質が実際に改善するか実験で確かめたという内容でした。MISOのときだけ結果が良くない理由について、先生からたくさんの指摘を受けて検討を重ね、最終的に原因を特定・解決するに至りました。

最後に間宮君が進捗報告を行いました。偏波制御における、処理速度の向上を目的としたFPGAの導入についての報告でした。現在はFPGAの基礎を学びながら、今後の実装に向けて準備を進めている段階でした。

今回のゼミは以上になります!新年度が始まってから2か月弱経ち、新しいメンバー、環境にも慣れてきました。より一層、研究、就活、授業に集中していきたいです。

(文責 伊藤)

2025年度 第5回ゼミ

5月13日に5回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の橋本君による本紹介と、M1山下による研究の進捗報告でした。

まず、橋本君から論文紹介がありました。24GHzレーダーセンサのみを使用した物体追跡手法で、Track-Before-Detect(TBD)とパーティクルフィルタ(PF)を組み合わせた処理により、情報を失わず優れた推定精度を実現するというものでした。参考文献も調査し簡潔にまとめられていました。

次に、山下が進捗報告を行いました。11月の学会発表に向けて、卒業研究で構築した光ファイバ伝送システムを修正し、意図的に軸ずれを発生させての伝送実験を行いました。結果について教授からご助言頂くとともに、学会発表を見据えた研究の方向性を再確認し、今後の進め方を明確にすることができました。

今回のゼミは以上になります!研究、Q1の期末試験、就活が重なり、個人的に多忙な時期を迎えていますが、無理はせず効率よく取り組んでいきたいです。

(文責 山下)

2025年度 第4回ゼミ

4月28日に4回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の有待君による本紹介と、安藤君による研究の進捗報告でした。

まずは有待君による本紹介でした。紹介された本は「設計技術シリーズ ミリ波レーダ技術と設計 車載用レーダやセンサ技術への応用」です。レーダーの性能評価の指標に関する内容など、レーダーの基礎に関するまとめについて発表していました。教授からは分かったこと、分からなかったことをまとめるようにアドバイスがされていました。

続いて、安藤君から研究の進捗報告がありました。自動運転に向けた車載システムについて、システムの概要を決め、検討するといった内容でした。研究の優先順位や、今できることできないことを明確にして、時間を有効的に使う姿勢が感じられました。設置するカメラの個数や保存した写真の扱いに関する質問が寄せられ、それに対し議論が行われていました。

今回のゼミは以上になります!私自身、今年から菅野研究室の新メンバーとして加わり、まだ慣れないことも多いですが、菅野研究室の一員として研究に励んでいきたいです!

(文責 伊藤)

2025年度 第3回ゼミ

4月21日に新年度3回目のゼミを行いました。今回の内容は、初回から続いていたM1・M2生による自己紹介・研究紹介の最終回と、M1の伊藤君、市川君による論文紹介です。

まずはM1生3名による自己紹介・研究紹介がありました。昨年度の配属時には聞けなかったような新情報や研究の方向性が語られ、1年を経て仲間としての距離がぐっと縮まったことを実感しました。

続いて、伊藤君から論文紹介がありました。自動車におけるサブテラヘルツ帯レーダーの導入による利点を、実験を通じて検証するものでした。配属されて間もなくの初発表でしたが、研究テーマと関連性の高い適切な論文を選び、自分の意見を持って質問に応対していたのが印象的でした。

最後に、市川君から論文紹介がありました。ネットワークのルーティングに関する論文で、静的なQoS制御手法であるDiffServに対し、動的なWRR(Weighted round robin)を組み合わせることで、DiffServに並ぶ応答性能を実現する提案モデルが紹介されました。卒研発表時に質問された内容について補完する論文のようでした。

今回のゼミは以上になります!年度が替わり、取り巻く環境が一変したことに戸惑いもありますが、新たな研究発表の機会も迫っていることですし、なんとか気持ちを切り換えて研究に集中したいと思います!

(文責 山下)

研究室お引っ越し

時の流れとは早いもので、4月になり新しいB4の学生が研究室に配属されました!僕たちM1世代もついに先輩になります。先輩らしく後輩に指導などできたらなと思います。

今年はとても配属の人数が多かったため菅野研の人数は一気に8人→15人になりました。一気に2倍近くにまで増えるのはさすがに予想外であり1部屋ではスペースが足りず、研究室を実験室と学生居室の2つに分けることになりました。ということで昨日から研究室のお引越しをしています。

昨日はまず新しい部屋の片付けから行いました。新しい部屋と言っても前までは他の研究室が使っていた部屋のため、そのまま使えるというわけではありません。床のカーペットを剥がして新しいものに張替え、机も組み立てて…などしているうちにあっという間に夕方になっていました。普段運動とかあまりしてないためかなり疲れましたね。しかしまだ椅子の運び込みや本棚・ロッカーの移動など重労働がたくさん残っています。すべて終わるのはいつになることやら。

なにはともあれ、新年度スタートとともに菅野研も心機一転新しい部屋でスタートしました!新しい仲間とともにまた1年間頑張っていきたいと思います。

(なお余談ですが、新年度から研究室内役割分担が変わるため次回からは多分僕や澤田ではない他の誰かがこのブログを書くことになると思います。僕個人としては、1年間ブログを書くうえで「どこの研究室に行こうか迷ってるB3の学生にウチの研究室をPRするにはどうしたらいいかなー」などと考えながら文章を書くのは結構楽しかったです。読んでくださった方々、1年間お付き合いありがとうございました!)

(文責 M1河合)

卒研発表会

2月7日金曜日に卒業研究発表会がありました!なんとか無事に終わることができたのでこうして記事を書いております。

1人当たり発表6分+質疑応答2分というのは今年の初めから分かっていたことですが、最初は「6分も喋れるわけない!」と思っていたのに今では「6分じゃ全然足りない!」と思うようになっており1年間での成長を感じました。自分の研究を初めて聴く人にも分かりやすいようにプレゼンすることのいかに難しいことか。
そして何より怖いのが質疑応答でした。菅野教授以外の教授の方々から自分の研究について質問を受けるわけですが、当然ながら教授はとても賢い方々であり、プレゼンに曖昧な点・書くべきことを書いていない点などがあったりすると容赦ない質問が飛んできます。プレゼンを同期の学生たちと読み合って推敲したり、想定される質問とその回答を考えたりとできる限りの対策は行いましたが、やはり質問の瞬間まで何を聞かれるかわからないのは相当怖かったです。

何はともあれB4の5人全員発表を無事に終えることができて本当に良かったです!これで研究に一区切りつけられたため、しばらくは研究のことは一旦忘れてたくさん遊ぼうと思います!

(文責 河合)

2024年度 第34回ゼミ

1月20日に第34回のゼミを行いました。今回の内容はB4全員の簡単進捗報告と有地先輩の進捗報告です。

最初に市川先輩から進捗報告がありました。有無線での優先度のパターンをいくつか用意し、シミュレーションに成功していました。卒論発表の際の質疑応答でされそうな内容について教授からアドバイスがありました。自分も予想される質問は考えておきたいと思います。

次に河合君から進捗報告がありました。前々から作成している等化器をシミュレーションと実機データで使用していました。シミュレーション上ではうまく動作していそうですが、等化器のパラメータがどういう意味を持つのか、どのような環境を想定したシミュレーションなのか調べておく必要があるそうです。

次に澤田から進捗報告をしました。光ファイバを介した信号の送信をしましたが、マッハツェンダ変調器のバイアス電圧が大きすぎて信号歪みが発生している可能性があるため、電圧を変更しながら波形を確認する必要がありました。卒論にどういったグラフを使うとよいか教授に教えていただいたので実験を進めていきたいと思います。

次に原田君から進捗報告がありました。二台の非同期レーダーの同時起動による干渉雑音の測定を行っていました。特に問題なくデータを取ることができていて、このデータから考察していくようです。卒論に間に合えば、レーダーの同期実験についても行っていくそうです。

次に山下君から進捗報告がありました。SLM系で波面制御ができているかの確認と振動装置の伝送影響を評価していました。今回の評価方法では振動影響の評価が難しいとのことで評価法を見直す必要があるようです。また、SLMが壊れてしまったため卒論では使わないこととなりました。

最後に有地先輩から進捗報告がありました。サブキャリアの性能によって変調方式を変えるプログラムを作成していました。また、オシロスコープが届いていたのでその制御プログラミングを作成し、うまく制御できていました。

今回のゼミは以上となります。来週は卒論提出間近になるので今年度のゼミは今回が最後になります。各々の進捗報告を聞きましたが、余裕のある人はいなそうです。。。ゼミがなくなったところで卒論提出はなくならないので、その分、切磋琢磨して卒論の執筆を頑張りたいと思います!

(文責 澤田) 

2024年度 第33回ゼミ

1月14日に第33回ゼミを行いました!卒論締め切りが近いためB4の発表はなしとなり,今回の内容は有地先輩の論文紹介と間宮先輩の進捗報告です.

まず有地先輩の論文紹介がありました.IM/DD方式(強度変調直接検波,光の強度情報を直接検出する.よって信号は実数かつ負でない必要あり)において活用できる様々なOFDM方式を比較する論文で,DCO-OFDMやACO-OFDM,ADO-OFDM,PAM-DMT,Flip-OFDM,LACO-OFDMの6つのOFDMを比較していました.比較指標はエネルギー効率やPAPR,計算負荷などを用いておりこの場合はLACO-OFDM(振幅によって信号を階層構造に分け,それぞれ別々の情報を送ることで情報効率を高めたACO-OFDM)がバランスが良いと結論付けられていました.

最後に間宮先輩から進捗報告がありました.偏波制御コントローラ用アンプ2種類の動作確認を行い,1つは成功していましたが1つは失敗となっていました.今後は成功した方の偏波コントローラを主に用いる方向で,必要な他の基盤回路も順次作成していくようです.

間宮先輩は以前から回路作成を繰り返し,失敗するたびに原因を考察し,1つずつ失敗の原因を取り除いていく作業を繰り返していました.地道ではありますが研究においてとても大切なことだと思うため,失敗するとすぐ諦めてしまいがちな僕も先輩を見習っていきたいところです.

今回のゼミの内容は以上となります!毎回言っている気がしますが年末ごろから卒論に追われ続けています…今日が目次案の締め切りでなんとか提出はできましたが,おそらく教授からのありがたい赤文字修正が大量に付いて返却されます.そして来週には内容まで含めた卒論初稿の締め切りがあり余裕が全くありません!!ここを耐えきれば晴れて春休みとなるためなんとか頑張り切りたいです.

(文責 河合)

2024年度 第32回ゼミ

1月6日に第32回ゼミを行いました。今回の内容は間宮先輩の論文紹介と山下君と市川先輩と安藤先輩の進捗報告になります。

最初に間宮先輩からマッハツェンダ変調器を用いた偏波制御アルゴリズムの性能比較に関する論文紹介がありました。4つのアルゴリズムのうち2つの方法の有用性が示されており、若干性能の違いがあるもののほとんど同じような結果が得られていました。先輩の使っているアルゴリズムは4つのうちにはありませんでしたが、似ているものがあり参考になったようです。先輩の研究は自分の研究にもかかわってくるためこのあたりの知識も深めていきたいです。

次に山下君から進捗報告がありました。実験で得られた最大振幅のタイミングを記録し、振動器による最大位相変化量がどれくらいなのか計算していました。この位相差から伝送に致命的になるのはどれくらいなのかという目安を導出できるようです。SLM系を修正してCMOSカメラによる空間モードの観測にも成功していました。観測実験の回数を重ね、データを整理することが最終的な目標になるようです。

次に市川先輩から進捗報告がありました。ダミーパケットの有無線送信の振り分けが完了し、ダミーパケットの送信間隔をランダムに設定してシミュレーションを行っていました。有線無線で送信時間の違いが大きいためそれぞれでのデータレートを考える必要があるようです。また、通信距離の影響がでるように重みづけしたメトリックを考案することが卒論での最終目標になるようです。

最後に安藤先輩から進捗報告がありました。以前からの積み残しであった時刻同期システムが完成し、CAN通信とEthernet通信の併用も確認できていましたが、他の方法でのCAN、Ethernetの併用も試すようです。今後はSQLデータベースの導入が大きな課題となるようです。

今年初めてのゼミでしたがB4の二人は卒論での着地点がより明確になっていました。来週には卒論の目次案の提出があるので、研究と卒論の執筆を並行して取り組んでいきたいと思います!

(文責 澤田)