2024年度 第3回ゼミ

2024年度 第3回ゼミ

4/22に今年度3回目のゼミを行いました!2回目までは研究室内での役割分担決めや先輩方の研究進捗発表などが中心でしたが,今回から僕たちB4も本や論文の紹介に参加しました.

最初に僕から「図解でわかる 最新光ネットワーク技術のすべて」(情報通信研究機構 超高速フォトニックネットワークグループ著,2005年)の紹介を行いました.この本を選んだ理由は最初に光通信全体の概略をつかもうと思ったためであり,内容としては主に光ネットワークの基本構成や伝送方式について発表しました.
本の内容をA4用紙1枚にまとめて発表するのは初めての経験であり,先輩方や教授からいくつか間違いや修正すべき点について指摘を受けました.その中で様々な知識を教えていただくことができ指摘をしていただけることは本当にありがたいことだと感じました.しっかり修正を行い,これから回数を重ねてより良い発表ができるよう精進していきます.

次に市川先輩から「Type of Service in the Internet Protocol Suite」(Philip Almquist著)という論文の発表がありました.ネットワークにおけるTos(Type of service)についての論文で,データの送り方(遅延を最小化したり,スループットを最大化したり等)を指定する仕組みについての解説が主な内容でした.難しい内容でしたが,先輩方は質問などし合って内容理解を深めていました.1年後自分たちもそうなれるよう頑張っていきます.

続いて間宮先輩から研究の進捗報告がありました.目的・目的達成のためやったこと・明らかにしたこと・今後の課題など簡潔にまとめられていてわかりやすい発表でした.今後の参考にしていきたいと思います.

最後に菅野教授から「テラヘルツ・光電波融合」について紹介がありました.研究テーマのいくつかについて,研究背景やめざす目標,研究の内容,現状の課題などについて研究成果なども交えながら発表を受けました.5月にはB4のやりたいこと発表・研究テーマ決めがあるため,少しずつ自分のやりたいことを明確にしていきたいです.

以上が今回のゼミの内容でした!今回は僕は発表する側でしたが,次のゼミでは発表を聞く側として積極的に質問などしていきたいと思います!

(文責 河合)

2023年度 第25回ゼミ

1/15に25回目のゼミを行いました。卒論提出間近という事で論文紹介は今回から無しになり、進捗発表のみとなりました。

ゼミの前に安藤君が他の研究室メンバー1人と共にタイにあるチェンマイ大学の先生2人に対して英語でプレゼンをする機会がありました。そのプレゼンについて良かったところ、悪かったところを振り返りつつ進捗発表も合わせて行いました。良かったところはプレゼン後質問された際にしっかりと回答できたところであり、悪かったところはリスニングが所々出来ずに何を言っているか分からなかったところがあるとのことでした。

市川の進捗発表では、omnet++で概ね所望のネットワークを構築することが出来たことを報告しました。菅野先生からのアドバイスでさらなる改良をしましたが、そこでルーターの制御をどうするかという問題が発生しました。自分の中ではルーターの仕組みの全体像がハッキリしておらず、独学で知識を入れることになりました。先生から「詳解TCP/IP」という本をオススメされたので簡単ではないですが少しずつ前に進んでいきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第24回ゼミ

1/9に第24回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は安藤くんで、『Driving Environment Perception Based on the Fusion of Vehicular Wireless Communications and Automotive Remote Sensors』という論文について紹介をしてくれました。この論文は、車両無線通信(V2X)と車載センサの融合による走行環境認識システムの設計と実装についての論文で、特に前方を走行する車との距離の推定について書かれていました。安藤くんは、この論文から研究に活かせそうなところを見つけ出し、きちんとまとめていたので、自分も参考にしようと思いました。

研究進捗発表は間宮くんと有地でした。間宮くんは作成したアンプについての説明と、作成した偏波コントローラーの制御プログラムについての説明をしてくれました。有地はMIMO通信での2つのチャネル間の同期を取るシステムを作成したことについて報告しました。

(文責 有地)

2023年度 第23回ゼミ

12/18に今年最後となるゼミを行いました。先週は菅野先生が出張であったため2週間ぶりのゼミでした。2週間ぶりのゼミのためメンバー4人全員で進捗報告を行いました。このゼミの前に自分はセミコンジャパン2023に参加し、その中で「次世代ネットワークフォーラム」というセミナー内で言及されたIOWN構想及びAPN(All Photonics Network)に興味を持ったため進捗報告の場で情報を共有しました。菅野先生によるとネットワークをすべて光化するためには、光の3Rと言われる等価増幅(Reshaping)、リタイミング(Retiming)、識別再生(Regenerating)が不完全であることが伝えられました。この3Rは40年後には完成できる”かも”とのことで、これからの社会課題として自分たちの世代が解決していかなければならない問題だと感じました。

(文責 市川)

2023年度 第22回ゼミ

12/4に第22回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は間宮くんで、『Experimental Demonstrations of High-Capacity THz-Wireless Transmission Systems for Beyond 5G』という論文について紹介をしてくれました。この論文は、テラヘルツ無線ファイバ拡張のコンセプトをもとにした100Gbpsのリアルタイム短距離無線ファイバ拡張や、500m長距離屋外無線について論文でした。論文の内容を理解するためにその参考文献や、さらにまたその参考文献を読む必要があったり、今読んでいる論文がオリジナルの論文からどのように派生してきているのか考えたりと、自分が論文を読んでいく上でとても参考になりました。

研究進捗発表は安藤くんと市川くんでした。安藤くんはカメラからの画像データをUDP、TCPで送信する際に画像データの一部しか送信されない課題がありましたが、今回それを解決し、画像データとさらにGPSのデータを送信することに成功していました。市川くんは、OmnetのINET Frameworkのなかからネットワークシミュレーションに役立ちそうなフレームワークを発見したことを報告していました。エラーが出ていてまだシミュレーションには取り掛かれていないようでしたが、C++ファイルを読んで試行錯誤していました。

(文責 有地)

2023年度 第21回ゼミ&中間発表

11/27に第21回ゼミを、11/28にはB4メンバーの中間発表を行いました。

今回のゼミはいつもの論文紹介や進捗発表の代わりに、翌日に控えた中間発表の練習を全員で行いました。各々がPowerPointに自分の研究の背景、課題、実験方法、結果、考察、今後の展望を要約し、実際の卒研発表の場と同じ6分を計って菅野先生の前で発表しました。自分では上手くまとめられたと思ったところでも先生からの質問によって抜け漏れがあったり、そもそも聞き手に上手く伝わっていないという発見がありました。先生からの指摘を参考にして次の日の発表に向けて最終調整を行いました。

翌日の中間発表においては前日に受けた指摘を踏まえ、微調整を加えたり、大きくスライド内容を変えたりとメンバーそれぞれが「どのように発表したらより聞き手に伝わるか」をもう一度再考して臨みました。発表は前日と同じく1人あたり6分で行いました。自分の中では「メンバー4人×6分で24分、質疑応答を合わせても30~40分程度かな」とあたりをつけていましたが、最終的にかかった時間はトータルで2時間半でした。なぜそんなに時間がかかったのかは察してくだされば幸いです…それでも自分にまだ足りないものを発見出来たりと非常に有意義な時間となりました。ここからが本番だと思って最後まで駆け抜けたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第20回ゼミ

11/20に第20回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は市川くんで、『5Gシステムにおける異なるQoS要求が混在したフローへの無線リソース割り当て方式の検討』という論文について紹介をしてくれました。この論文は、特定の通信を優先して伝送したり、通信量に制限をかけたりするQoSについて書かれていました。構成されるフローはそれぞれ独自のQoS 要求を持っていて、フローが送信されない可能性があるため、受信可能なユーザーをできるだけ増やすような手法について検討するといった内容でした。論文紹介はほぼA4用紙1枚にまとまっていて、これまでの発表よりも論文を完結に要約できていたので、自分も参考にしようと思いました。

研究進捗発表は間宮くんと有地でした。間宮くんは光信号の偏波状態の解析をするために必要な回路の設計を発表しました。どのような電子部品を使用するのかを間宮くん自身が選び、設計していました。有地はMIMOによるBER特性を計測する際に使用するフィルタの実装を発表しました。設計したフィルタでシンボル間干渉や雑音がカットされていることが確認できました。

来週は卒論中間発表があるので、発表に向けて研究とそのまとめをメンバー全員で頑張ろうと思います。

(文責 有地)

2023年度 第19回ゼミ

11/13に第19回目となるゼミを行いました。今回は有地君が論文紹介、安藤君と市川が進捗発表でした。前回のゼミで菅野先生から「全体的に論文紹介の文が長い」と指摘されたこともあり、メンバー間で「A4用紙1枚に内容をまとめよう」と意識統一を図ったのちの最初のゼミとなります。

有地君の論文紹介では自分が研究しているMIMOに関する論文を紹介してくれました。ちょうどA4用紙1枚に収まる内容でしたが、菅野先生からの鋭い質問に有地君も悪戦苦闘していました。これからのメンバー一同の課題として論文紹介の内容の「質」とそれをまとめる「要約力」の両立が挙げられる回となりました。

一方進捗発表では二人とも中々に大きな進捗を発表することが出来ました。安藤君はSpresenseによるEthernet通信が今まで出来ずに悩んでましたが、通信が出来なかった原因と対策案が提示されていました。市川はomnet++というシミュレーションソフトを使って2つのノード間の通信を有線チャネルと無線チャネルを使って実現しました。二人とも最終目標まではまだ遠いとはいえ、確実な前進が見られる発表となりました。

11/28には卒業研究の中間発表会が行われる予定なので全員で助け合いながら乗り越えていきたいと思います。

(文責 市川)