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2023年度第7回ゼミ

7/10に前期最終回となる第7回ゼミが行われました。今回は有地君の創造工の課題中間発表、市川の気になる論文・本発表、そして今回のメインとなる各々の研究テーマ決めを行いました。

有地君の課題発表ではMIMO技術によるビット誤り率への影響をpythonでシミュレーションし、その原因を考察してくれました。3年生後期の専門実験で行った「デジタル通信方式の実験」に通ずるものがありましたが、すでに用意されている実験と違い有地君自身でとても長いプログラムを組んでいました。上手くいった要因や想定とは違う挙動の原因を考えてまたプログラムを組みなおしたりと主体的に取り組んでおり自分もその姿を見習いたいと思いました。

気になる論文・本発表では「Interface 2021年12月号 大変革期の車載ネットワーク入門」を紹介しました。車載ネットワークとして車載向けECUは大きく①パワトレ系②シャシ系③ボディ系④マルチメディア系⑤ADAS系の5種類の系統があり、それぞれのECUの特徴を挙げていきました。Interfaceはこのテーマの他にも今ブームが来ている技術を初学者にも分かりやすくまとめているので定期的に気にかけておくと知見が広がっていきそうだと思いました。

研究テーマ決めでは今までの気になる論文・本発表をもとにして決めていきました。有地君は今回の課題発表で扱ったMIMO技術を用いたファイバー接続トレランスを高めるMIMOマルチモード光ファイバ伝送技術の研究、安藤君が高速車載光ファイバー通信による車載センサ収容技術の研究、市川が固定無線と有線ネットワークを統合制御するネットワーク制御技術の研究、間宮君が効率的なテラヘルツ信号生成のための光偏波解析・自動追跡技術の研究となりました。院試後本格的に活動をしていく予定です。

いよいよ卒業研究が始まる時期になってきました。卒業発表がある2月に向けて一歩ずつ歩を進めていきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第6回ゼミ

6/26に第6回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、やりたい研究テーマ紹介、研究紹介です。

本・論文紹介の発表者は安藤で、菅野先生も執筆者の一人となっている論文『Millimeter Wave Attenuation Due to Wind and Heavy Rain in a Tropical Region』についての紹介をしました。この論文は、雨や風などの影響を受けやすいミリ波固定無線システムの熱帯地域での減衰について書かれています。雨や風による減衰の推定モデルを使ったシミュレーションによって、実際の減衰を予想できていて驚きました。

やりたい研究テーマ紹介の発表者は間宮で、興味のあることについての紹介やそこからどのような研究をしたいかについて紹介してくれました。その中でも、光送受信器を活⽤した広帯域テラヘルツ信号発⽣技術について特に興味があることを紹介してくれました。

研究紹介では菅野先生に、7Gへむけた光・電波融合アクセスネットワークについての説明をしていただきました。今後無線通信を高速にしていくために使われる周波数帯やそのために必要な設備、信号発生技術などについて学びました。例えば、THzの電波を中継するために電柱に設置される設備や、光電子発振器による高品質な信号発生器などです。その一方で、必要な電力が将来的に足りなくなっしまうことから、低電力化についても取り組んでいく必要があることを学びました。

B4のみんなのやりたい研究テーマが徐々に見えてきて、今後どのような研究をすることになるのか楽しみです。

(文責 有地)

2023年度 第5回ゼミ

6/12に第5回目のゼミを行いました。本日は気になる本紹介を有地君が、研究としてやりたいこと紹介を市川が、現在進行している研究紹介を菅野先生がそれぞれ行いました。

気になる本紹介では「『わかりやすい MIMO システム技術』 大鐘 武雄, 小川 恭孝」の一部分を紹介してくれました。「MIMO(multiple-input multiple-output)とは、送信機と受信機の双方で複数のアンテナを設置し、通信容量を増加させる技術のこと。」とのことで、深く勉強していくには情報理論と線形代数が非常に大事になっていくそうです。1年生、2年生で学んだ勉強が活きてきますね。

研究としてやりたいこと紹介では、研究室として菅野研を選んだ理由と自分自身の興味、さらに就職的観点からやりたいことを挙げていきました。現在進行中のプロジェクトや今後新たに始まるプロジェクトなど様々な候補が菅野先生から挙げられて非常にワクワクする時間となりました。

最後に菅野先生が研究紹介として車載光通信関連の発表をしてくださいました。光通信用のケーブルの断面は10㎛ほどであり、これはほこりや花粉よりも小さいサイズとなります。またケーブルよりも小さい黄砂やハウスダストなどのゴミが断面に付着したまま通信を行うとゴミが燃えて通信経路の妨げになってしまい、想定を大きく下回る精度の通信しか出来なくなってしまうとのことでした。このように繊細に扱わなければいけないものを車に搭載するのがどれだけ難しいことであるかという事が学べました。

段々と自分たちがやっていく研究が見え始めてきたゼミとなり有意義な時間となりました。

(文責 市川)

2023年度 第3回ゼミ

3回目となるゼミはゼミ内における役割決めと僕の気になる論文発表を行いました。ゲーム好きの僕は「アプリゲームはどのような方法で通信を行っているのだろうか」という疑問から端を発し、現在一般的に普及している基本的な通信方法をまとめました。またその通信方式から考えられるメリット、デメリットをもとに新たな通信方式を提案する論文をゼミメンバーに紹介しました。菅野先生から助言をもらいながら引き続き勉強をしていきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第4回ゼミ

5/22に第4回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、やりたい研究テーマ紹介、論文の読み方講座、Webページ用集合写真撮影です。

本・論文紹介の発表者は間宮で、中久喜 健司さんの著書『科学技術計算のためのPython入門 ――開発基礎、必須ライブラリ、高速化』についての紹介をしました。

やりたい研究テーマ紹介の発表者は安藤で、研究テーマとして大規模センサやV2X技術などの車載ネットワーク関連の技術について紹介しました。

論文の読み方講座では菅野先生に、論文の構成や注意して読む箇所について菅野先生の論文を例に説明していただきました。

最後に、研究室のある4号館の前でWebページ用集合写真撮影を撮影しました。

(文責 有地)

2023年度 第2回ゼミ

4/24に第2回目のゼミを行いました。今日からいよいよ本格的にゼミが始まりました。ゼミの発表内容は、気になった本や論文の紹介・要約とやりたい研究テーマ紹介です。

今回の発表者は安藤と有地でした。安藤は、佐藤 道夫さんの著書『車載ネットワーク・システム徹底解説―CAN,LIN,FlexRayのプロトコルと実装』についての紹介・要約をし、有地はやりたい研究テーマとして、光ファイバーでのMIMOシステムについて紹介しました。

(文責 有地)

2023年度 第1回ゼミ

4/10に第1回目となるゼミを行いました。初顔合わせとなる回でしたので全員少し緊張気味なところもありましたが、自己紹介ややりたいことなどを話し合っていくとすぐに打ち解けることが出来ました。

また毎回のゼミごとにメンバーが持ち回りで自分が気になる本や論文を読み、それをA4用紙1枚分に要約して発表するという活動を行うことになりました。自分たちの学習だけでなく、研究室選びに悩む3年生の助けとなるような活動にしていきたいと思います!

(文責 市川)