投稿者: ICHIKAWASatoki

2023年度 第25回ゼミ

1/15に25回目のゼミを行いました。卒論提出間近という事で論文紹介は今回から無しになり、進捗発表のみとなりました。

ゼミの前に安藤君が他の研究室メンバー1人と共にタイにあるチェンマイ大学の先生2人に対して英語でプレゼンをする機会がありました。そのプレゼンについて良かったところ、悪かったところを振り返りつつ進捗発表も合わせて行いました。良かったところはプレゼン後質問された際にしっかりと回答できたところであり、悪かったところはリスニングが所々出来ずに何を言っているか分からなかったところがあるとのことでした。

市川の進捗発表では、omnet++で概ね所望のネットワークを構築することが出来たことを報告しました。菅野先生からのアドバイスでさらなる改良をしましたが、そこでルーターの制御をどうするかという問題が発生しました。自分の中ではルーターの仕組みの全体像がハッキリしておらず、独学で知識を入れることになりました。先生から「詳解TCP/IP」という本をオススメされたので簡単ではないですが少しずつ前に進んでいきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第23回ゼミ

12/18に今年最後となるゼミを行いました。先週は菅野先生が出張であったため2週間ぶりのゼミでした。2週間ぶりのゼミのためメンバー4人全員で進捗報告を行いました。このゼミの前に自分はセミコンジャパン2023に参加し、その中で「次世代ネットワークフォーラム」というセミナー内で言及されたIOWN構想及びAPN(All Photonics Network)に興味を持ったため進捗報告の場で情報を共有しました。菅野先生によるとネットワークをすべて光化するためには、光の3Rと言われる等価増幅(Reshaping)、リタイミング(Retiming)、識別再生(Regenerating)が不完全であることが伝えられました。この3Rは40年後には完成できる”かも”とのことで、これからの社会課題として自分たちの世代が解決していかなければならない問題だと感じました。

(文責 市川)

2023年度 第21回ゼミ&中間発表

11/27に第21回ゼミを、11/28にはB4メンバーの中間発表を行いました。

今回のゼミはいつもの論文紹介や進捗発表の代わりに、翌日に控えた中間発表の練習を全員で行いました。各々がPowerPointに自分の研究の背景、課題、実験方法、結果、考察、今後の展望を要約し、実際の卒研発表の場と同じ6分を計って菅野先生の前で発表しました。自分では上手くまとめられたと思ったところでも先生からの質問によって抜け漏れがあったり、そもそも聞き手に上手く伝わっていないという発見がありました。先生からの指摘を参考にして次の日の発表に向けて最終調整を行いました。

翌日の中間発表においては前日に受けた指摘を踏まえ、微調整を加えたり、大きくスライド内容を変えたりとメンバーそれぞれが「どのように発表したらより聞き手に伝わるか」をもう一度再考して臨みました。発表は前日と同じく1人あたり6分で行いました。自分の中では「メンバー4人×6分で24分、質疑応答を合わせても30~40分程度かな」とあたりをつけていましたが、最終的にかかった時間はトータルで2時間半でした。なぜそんなに時間がかかったのかは察してくだされば幸いです…それでも自分にまだ足りないものを発見出来たりと非常に有意義な時間となりました。ここからが本番だと思って最後まで駆け抜けたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第19回ゼミ

11/13に第19回目となるゼミを行いました。今回は有地君が論文紹介、安藤君と市川が進捗発表でした。前回のゼミで菅野先生から「全体的に論文紹介の文が長い」と指摘されたこともあり、メンバー間で「A4用紙1枚に内容をまとめよう」と意識統一を図ったのちの最初のゼミとなります。

有地君の論文紹介では自分が研究しているMIMOに関する論文を紹介してくれました。ちょうどA4用紙1枚に収まる内容でしたが、菅野先生からの鋭い質問に有地君も悪戦苦闘していました。これからのメンバー一同の課題として論文紹介の内容の「質」とそれをまとめる「要約力」の両立が挙げられる回となりました。

一方進捗発表では二人とも中々に大きな進捗を発表することが出来ました。安藤君はSpresenseによるEthernet通信が今まで出来ずに悩んでましたが、通信が出来なかった原因と対策案が提示されていました。市川はomnet++というシミュレーションソフトを使って2つのノード間の通信を有線チャネルと無線チャネルを使って実現しました。二人とも最終目標まではまだ遠いとはいえ、確実な前進が見られる発表となりました。

11/28には卒業研究の中間発表会が行われる予定なので全員で助け合いながら乗り越えていきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第15回ゼミ

10/16に第15回目となるゼミを行いました。今回は有地君が論文紹介、安藤君と市川が進捗報告を行いました。

論文発表では『A simple transmit diversity technique for wireless communications』(無線通信のためのシンプルな送信ダイバーシチ技術)が紹介されました。『現在 Alamouti 符号と呼ばれる、時空間符号の中でも最も代表的な符号を発表した論文であり、MIMO に関する論文に非常に多く引用されている。』と有地君の発表で言及された通り、3年生時に勉強した通信工学でも触れられた内容だったので比較的スッと内容が入ってきてとても大きな学びを得ました。

安藤君は進捗報告において「機器と機器の通信を制御するプログラムを書いてきたがどうもうまく制御できない」という悩みを発表していましたが、菅野先生に助言をもらいながら試行錯誤をしつつ次のステップへ繋がるカギを模索していました。

市川は実験で用いるシミュレーションソフトがC++言語を基本にして動くため、YouTubeを使ってC++言語の基礎を学びました。しかし、いざシミュレーションソフトのコードを見てみるとそのソフト専用のコードとC++言語が混ざっていたため順風満帆とはいきませんでした。こちらも菅野先生に助言をもらいつつ、コード作成をしていく予定です。

2023年度 第13回ゼミ

10/2に13回目のゼミを行いました。今回は間宮君が論文紹介、市川と安藤君が研究の進捗報告をしました。

間宮君は自身の研究であるテラヘルツ技術に関連した論文を持ってきてくれました。論文内で行われている実験及び主張を整理したうえで自分の研究としてやりたいこととの相違点を見出して活かす方法を模索していました。この整理方法がとてもきれいだったのでぜひ僕も見習いたいと思います。

安藤君の進捗報告では車載ネットワークにおけるGPS、カメラの改善を自分でプログラムを組むことで目標とする動作の実装を目指していました。菅野先生からの指摘から重大なミスが発覚していて四苦八苦している様子も垣間見えました。

市川の進捗報告では目的のネットワーク構造をomnet++上で実装するためにプログラムを組むことを目標としていました。しかしomnet++はC++言語で記述されており、今までC++言語を勉強したことがなかったこともあってこちらも四苦八苦しました。

研究の進捗がなかなか生まれない時期が続いていますが引き続き頑張っていきます。

(文責 市川)

2023年度 第11回ゼミ

第11回目ゼミは月曜日が祝日であったため9/19に行いました。また菅野先生がブラジルへ出張に行かれているためzoomで行いました。今回は安藤君と市川が初めての進捗発表を行いました。

安藤君はカメラ信号やGPS信号などの車両情報をOBD2(On Board Diagnostics 2)を介して収集し、1Gpsの車載をネットワークを伝送するシステム構築を卒業研究としています。また市川は有線・無線があらゆる場所で相互接続されるネットワークが求められており、それらを統合して制御するシステムの開発を卒業研究としています。目的、目的達成のためにやったこと、明らかにしたこと、積み残したこと、次にやることの5つに分けて順番に話していきました。これから2週間に1回進捗を発表していくことになります。毎日少しずつ進捗を生んでいきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度第9回ゼミ

9/4に9回目となるゼミを行いました。今回は有地君が論文紹介を行い、有地君の研究内容であるMIMO(Multi Input Multi Output)に関する論文でした。マルチモードファイバーに焦点を当てた論文で、マルチモードによって伝送容量を増加させる分、異なるモードを介しているためにモード依存損失(MDL)の影響を受けてしまうのでMDLによる誤り率の上限を求めるという内容でした。

論文がすべて英語なため発表途中にされる菅野先生からの質問に有地君をはじめ、ほかのメンバー3人も四苦八苦しながら答えになりそうな部分を探していきました。研究は基本個人で行うものですが、毎回のゼミの度に自分のやっていることとは違うことをインプットすることが出来る機会になっておりとても有意義な時間になりました。

(文責 市川)

2023年度第7回ゼミ

7/10に前期最終回となる第7回ゼミが行われました。今回は有地君の創造工の課題中間発表、市川の気になる論文・本発表、そして今回のメインとなる各々の研究テーマ決めを行いました。

有地君の課題発表ではMIMO技術によるビット誤り率への影響をpythonでシミュレーションし、その原因を考察してくれました。3年生後期の専門実験で行った「デジタル通信方式の実験」に通ずるものがありましたが、すでに用意されている実験と違い有地君自身でとても長いプログラムを組んでいました。上手くいった要因や想定とは違う挙動の原因を考えてまたプログラムを組みなおしたりと主体的に取り組んでおり自分もその姿を見習いたいと思いました。

気になる論文・本発表では「Interface 2021年12月号 大変革期の車載ネットワーク入門」を紹介しました。車載ネットワークとして車載向けECUは大きく①パワトレ系②シャシ系③ボディ系④マルチメディア系⑤ADAS系の5種類の系統があり、それぞれのECUの特徴を挙げていきました。Interfaceはこのテーマの他にも今ブームが来ている技術を初学者にも分かりやすくまとめているので定期的に気にかけておくと知見が広がっていきそうだと思いました。

研究テーマ決めでは今までの気になる論文・本発表をもとにして決めていきました。有地君は今回の課題発表で扱ったMIMO技術を用いたファイバー接続トレランスを高めるMIMOマルチモード光ファイバ伝送技術の研究、安藤君が高速車載光ファイバー通信による車載センサ収容技術の研究、市川が固定無線と有線ネットワークを統合制御するネットワーク制御技術の研究、間宮君が効率的なテラヘルツ信号生成のための光偏波解析・自動追跡技術の研究となりました。院試後本格的に活動をしていく予定です。

いよいよ卒業研究が始まる時期になってきました。卒業発表がある2月に向けて一歩ずつ歩を進めていきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第5回ゼミ

6/12に第5回目のゼミを行いました。本日は気になる本紹介を有地君が、研究としてやりたいこと紹介を市川が、現在進行している研究紹介を菅野先生がそれぞれ行いました。

気になる本紹介では「『わかりやすい MIMO システム技術』 大鐘 武雄, 小川 恭孝」の一部分を紹介してくれました。「MIMO(multiple-input multiple-output)とは、送信機と受信機の双方で複数のアンテナを設置し、通信容量を増加させる技術のこと。」とのことで、深く勉強していくには情報理論と線形代数が非常に大事になっていくそうです。1年生、2年生で学んだ勉強が活きてきますね。

研究としてやりたいこと紹介では、研究室として菅野研を選んだ理由と自分自身の興味、さらに就職的観点からやりたいことを挙げていきました。現在進行中のプロジェクトや今後新たに始まるプロジェクトなど様々な候補が菅野先生から挙げられて非常にワクワクする時間となりました。

最後に菅野先生が研究紹介として車載光通信関連の発表をしてくださいました。光通信用のケーブルの断面は10㎛ほどであり、これはほこりや花粉よりも小さいサイズとなります。またケーブルよりも小さい黄砂やハウスダストなどのゴミが断面に付着したまま通信を行うとゴミが燃えて通信経路の妨げになってしまい、想定を大きく下回る精度の通信しか出来なくなってしまうとのことでした。このように繊細に扱わなければいけないものを車に搭載するのがどれだけ難しいことであるかという事が学べました。

段々と自分たちがやっていく研究が見え始めてきたゼミとなり有意義な時間となりました。

(文責 市川)