月: 2023年6月

2023年度 第6回ゼミ

6/26に第6回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、やりたい研究テーマ紹介、研究紹介です。

本・論文紹介の発表者は安藤で、菅野先生も執筆者の一人となっている論文『Millimeter Wave Attenuation Due to Wind and Heavy Rain in a Tropical Region』についての紹介をしました。この論文は、雨や風などの影響を受けやすいミリ波固定無線システムの熱帯地域での減衰について書かれています。雨や風による減衰の推定モデルを使ったシミュレーションによって、実際の減衰を予想できていて驚きました。

やりたい研究テーマ紹介の発表者は間宮で、興味のあることについての紹介やそこからどのような研究をしたいかについて紹介してくれました。その中でも、光送受信器を活⽤した広帯域テラヘルツ信号発⽣技術について特に興味があることを紹介してくれました。

研究紹介では菅野先生に、7Gへむけた光・電波融合アクセスネットワークについての説明をしていただきました。今後無線通信を高速にしていくために使われる周波数帯やそのために必要な設備、信号発生技術などについて学びました。例えば、THzの電波を中継するために電柱に設置される設備や、光電子発振器による高品質な信号発生器などです。その一方で、必要な電力が将来的に足りなくなっしまうことから、低電力化についても取り組んでいく必要があることを学びました。

B4のみんなのやりたい研究テーマが徐々に見えてきて、今後どのような研究をすることになるのか楽しみです。

(文責 有地)

2023年度 第5回ゼミ

6/12に第5回目のゼミを行いました。本日は気になる本紹介を有地君が、研究としてやりたいこと紹介を市川が、現在進行している研究紹介を菅野先生がそれぞれ行いました。

気になる本紹介では「『わかりやすい MIMO システム技術』 大鐘 武雄, 小川 恭孝」の一部分を紹介してくれました。「MIMO(multiple-input multiple-output)とは、送信機と受信機の双方で複数のアンテナを設置し、通信容量を増加させる技術のこと。」とのことで、深く勉強していくには情報理論と線形代数が非常に大事になっていくそうです。1年生、2年生で学んだ勉強が活きてきますね。

研究としてやりたいこと紹介では、研究室として菅野研を選んだ理由と自分自身の興味、さらに就職的観点からやりたいことを挙げていきました。現在進行中のプロジェクトや今後新たに始まるプロジェクトなど様々な候補が菅野先生から挙げられて非常にワクワクする時間となりました。

最後に菅野先生が研究紹介として車載光通信関連の発表をしてくださいました。光通信用のケーブルの断面は10㎛ほどであり、これはほこりや花粉よりも小さいサイズとなります。またケーブルよりも小さい黄砂やハウスダストなどのゴミが断面に付着したまま通信を行うとゴミが燃えて通信経路の妨げになってしまい、想定を大きく下回る精度の通信しか出来なくなってしまうとのことでした。このように繊細に扱わなければいけないものを車に搭載するのがどれだけ難しいことであるかという事が学べました。

段々と自分たちがやっていく研究が見え始めてきたゼミとなり有意義な時間となりました。

(文責 市川)