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2025年度 第27回ゼミ

12月2日に27回目のゼミを行いました。今回の内容は、山下による論文紹介、B4の原田航正君、原田拓弥君、澤田君、安藤君、岡田君の研究進捗報告でした。

まず、山下が論文紹介を行いました。自由空間光通信とマルチモードファイバを組み合わせたハイブリットリンクにおけるOAMモードの利用有効性を、空間光変調器にて乱流が与える影響を再現することによって評価するものでした。

次に、B4原田航正君から進捗報告がありました。ドローンに搭載されるLEDを用いた測距手法が動作することを確認するとともに、魚眼レンズにより生じる歪みを除去した画像でも適用可能であるかの検証を行っていました。

次いで、B4原田拓弥君から進捗報告がありました。屋外で送受信機を用いた長距離測定を行い、RSSI(受信信号強度)やパケット誤り率の取得と理論モデルとの比較を進めつつ、送信処理や機器の制約条件についても調整や確認を行っていました。

次いで、澤田君から進捗報告がありました。実験装置自動化に向け、機器の遠隔操作環境を整備するとともに、通常と改良後のToneInjectionの比較実験を行っていました。

次いで、安藤君から進捗報告がありました。レンタカー試験により、前回の課題であった十分な受信性能確保を実現するとともに、再設計したカメラケースにより所望角の画像取得が可能であることも確認していました。また、タイでの実地試験に向け、現地での最適な受信衛星の選定を行っていました。

次いで、岡田君から進捗報告がありました。UAVの負荷低減に向けて送信電力最適化の簡約化を検討し、等電力伝送を用いた場合でもビット誤り率やデータレートに大きな影響がなく、演算負荷を抑えつつ十分な性能が確保できることを確認していました。

今回のゼミは以上になります!寒さがいよいよ厳しくなり、本格的な冬の訪れとともに、私たちの天敵ともいえる静電気が気になる季節になりました。相変わらず進捗に追われる日々ですが、まず細心の注意を払い、落ち着いて研究を進めたいと思います。

(文責 山下)

2025年度 第26回ゼミ

11月26日に26回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の梅田君、宮本君、M1の伊藤、M2の有地君による研究進捗報告、B4の橋本君、M1の原田拓弥君、M2の間宮君による論文紹介でした。

まず、B4の梅田君から進捗報告がありました。内容は、UTPケーブルのsパラメータ、インピーダンスを様々な長さで計測したというものでした。目的としたは、これらをもとに伝送損失を求めるためという内容でした。

次に、B4の宮本君から進捗報告がありました。内容は、よりよいQRコード、バーコードの仕様検討という研究背景のもと、バーコードを解像度を変えて撮影し、MTF曲線から読み取れる限界の考察を行ったというものでした。

次に、伊藤から進捗報告を行いました。内容は、レーダー模擬実験のため、red pitayaという機器で信号を送受信しようとしたが、上手く波形を送信することができなかったため、その原因を究明したというものでした。信号処理について、知識不足な点が散見したので、改めて確認し直すことにしました。

次いで、M1の原田拓弥君から論文紹介がありました。内容は、レーダー同士の干渉による誤検知を防ぐ手法の研究でした。具体的には、ターゲットと干渉とでIF信号に表れる挙動の違いから干渉を検出し、検出された干渉信号について、周波数、振幅、位相の推定結果から干渉信号を再構成し元信号から引くことで干渉を除去するということを行っていました。

次に、B4の橋本君から論文紹介がありました。内容は、固定されたLiDARを使って、屋内環境で人を高速・高精度に検出・追跡・識別できるモジュール型システムを開発し、その動作確認を行ったというものでした。

最後に、間宮君から論文紹介がありました。内容は、既存の光ファイバ通信網をそのまま振動センサーとして利用するために、通信信号の偏波変動から振動を直接推定する新しい手法を提案し、光ファイバに音振動を与える実験でその有効性を確認したといったものでした。

今回のゼミは以上となります。第3Qも終わりが近づき、今年度の終盤に入ってきました。体調に気を付け、やり残したことがないよう頑張っていきたいです。

(文責 伊藤)

2025年度 第25回ゼミ

11月17日に25回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4原田航正君、澤田君、市川君による論文紹介、有待君、橋本君、山下、市川君の研究進捗報告でした。

まず、B4原田航正君から論文紹介がありました。低コストで屋内測位を行うBLE(Bluetooth Low Energy)システムについて、受信電力を指標とした複数チャネルの最適選択手法・重み付け推定・フィルタ処理を組み合わせることで環境に依存しない高精度測位を実現するものでした。

次いで、澤田君から論文紹介がありました。OFDM通信におけるPAPR(ピーク対平均電力比)低減のためのACE法で問題となっていた帯域内歪みやBER劣化を、拡張係数を非反復で求める手法によって計算量を抑えつつ改善するものでした。

次いで、市川君から論文紹介がありました。SDNを用いてSmartGridの多様なQoS要件を満たすために、将来のリンク混雑を予測し経路選択に反映させることで遅延・損失を低減する手法を示したものでした。

次に、有待君から進捗報告がありました。AD/DAボードを用いたデモで、ポテンショメータとフォトレジスタの動作確認を主に行っていました。中間報告も近いということで、今後の研究の方向性について教授と確認を行っていました。

次いで、橋本君から進捗報告がありました。LiDAR点群とInsta360画像を組み合わせて人物位置を推定するコードを作成し、YOLO検出やクラスタリングまで一連の処理を実装したうえで、カメラ配置がLiDAR視野に与える影響についても考察していました。

次いで、山下が進捗報告を行いました。空間光変調器を用いた位相シフト法を導入し、復元されたファイバ端面のモード分布画像から外的要因の影響を評価するための一連のコードを実装しました。復元画像の妥当性評価について悩んでいたところ、教授にご助言をいただきました。

次いで、市川君から進捗報告がありました。簡略化したネットワークにおいて、冗長パスを追加したシナリオで障害時のルーティング挙動とスループットの変化を確認していました。

今回のゼミは以上になります!寒さが堪え始める時期ですが、研究進捗を少しでも進めるため毎日研究室に足を運ぼうと思います。

(文責 山下)

2025年度 第24回ゼミ

11月10日に24回目のゼミを行いました。
今回の内容は、B4の有待君、M1の河合君、M2の間宮君による論文紹介、B4の原田航正君、原田拓弥君、M2の間宮君による研究の進捗報告でした。

まず、B4の原田航正君から進捗報告がありました。内容は、ラズパイ同士でMACアドレスによらないBLE通信を行ったというものでした。BLEの分解能について、自分でどう設定するかを考えるようにアドバイスをもらっていました。

次に、B4の原田拓弥君から進捗報告がありました。内容は、halow機器のデータレート測定と無線中継の実装を行ったというものでした。

次に、間宮君から進捗報告がありました。内容は、偏波制御のFPGA実装を行ったが、想定と違う結果が出て、その対応を考えているという内容でした。シミュレータで、今回の内容を確認し直すようにアドバイスをもらっていました。

次いで、B4の有待君から論文紹介がありました。内容は、マッハ・ツェンダー変調器の自動バイアス制御方式の提案をし、出力光パワーとその偏差をフィードバック信号として利用するといったものでした。

次に、M1の河合君から論文紹介がありました。内容は、時間・周波数領域統合処理を備えた反復ブロック(Iterative Block DFE)において、エラー伝搬に対抗するフィードバック相関測定基準を提案したというものでした。

最後に、岡田君から論文紹介がありました。内容は、災害時無線通信網としてUAVを利用する際の課題であるカバレッジの狭さを解決するために、端末間(D2D)通信を活用し、UAVのカバレッジ外のデバイスからもデータを収集するシステムを提案したといったものでした。

今回のゼミは以上となります。最近は気温の変化が大きく、寒い日が続いています。体調に気を付けながら、引き続き研究を頑張っていきたいと思います。

(文責 伊藤)

2025年度 第22回ゼミ

10月27日に22回目のゼミを行いました。今回の内容は、梅田君、山下、有地君による論文紹介、宮本君、澤田君、安藤君の研究進捗報告でした。

まず、梅田君から論文紹介がありました。低コスト技術かつマルチギガビット伝送を実現するプラスチック光ファイバ(特にGI-POF)高速光伝送の実証に関するもので、異なる波長および伝送距離において安定した高速通信が可能であることを示したものでした。

次いで、山下が論文紹介を行いました。位相制御空間光変調器(SLM)を2台用いることにより、位相反復アルゴリズムを必要としない光変調の手法を提案するものでした。評価手法に関して疑問が生じる内容であり、自身の研究においても留意すべき点であると改めて認識しました。

次いで、有地君から論文紹介がありました。本論文は、OFDMシステムにおけるAlamouti符号の適用法に関するもので、時間および周波数選択性の両方に強い2送信アンテナ用STFBC(時空間周波数ブロック符号)を提案し、その有効性が示されていました。

次に、宮本君から進捗報告がありました。大容量かつ高速通信が可能なQRコードの仕様・方式に関する研究をしており、提供された画像データを用いてPythonでMTFを計算・可視化し、さらに実際のカメラで撮影した画像でも同様の解析が可能であることを確認していました。

次いで、澤田君から進捗報告がありました。MZMを用いた非線形応答性を実験により確認するとともに、今後の実験方針についての整理も行っていました。

次いで、安藤君から進捗報告がありました。車両情報部プログラムの実車試験に向け、レンタカーでの実験を中心に活動していました。設置イメージを確認し、各システム機器のケース設計について改善点を洗い出し、再設計を行っていました。

今回のゼミは以上になります!普段は居室とは別の研究室によくいるのですが、最近は中間報告を控えたB4の学生や、実機実験に取りかかり始めた院生が訪れるようになり、こちらもにぎやかになってきて嬉しいです。

(文責 山下)

2025年度 第21回ゼミ

10月20日に21回目のゼミを行いました。
今回の内容は、B4の原田拓弥君、M1の原田拓弥君、M2の間宮君による論文紹介、B4の橋本君、M1の河合君、M2の有地君による研究の進捗報告でした。

まず、橋本君から進捗報告がありました。内容は、研究で使うラズパイ、RPLiDARの設定や実際に起動してみてどうなるか確認してみるといったものでした。

次に、河合君が進捗報告がありました。内容は、新しく着任された劉助教授と研究に関する打ち合わせを行い、いただいたアドバイスをもとに修正しているといった内容でした。具体的には、作成したコードを修正していました。

次に、有地君から進捗報告がありました。内容はAlamouti符号化・復号のプログラムをnumpyの行列を使ったシンプルな方法で実装することで処理速度の向上を目指すといったものでした。

次いで、B4の原田拓弥君から論文紹介がありました。Wi-Fi HaLowと呼ばれる規格の性能評価を、従来シミュレーションで行うことが多かったのに対し、実環境において評価したというものでした。

次に、M1の原田拓弥君から論文紹介がありました。内容は、自動車用レーダー周波数における歩行者のレーダー断面積(RCS)のシミュレーションに関しての新たな手法を提案するといったものでした。具体的にはレイトレーシング法と点散乱体モデルを組み合わせるといったものでした。

最後に、間宮君から論文紹介がありました。光ファイバの性能を、地中に引かれた光ファイバ内の偏波状態の変化を測定することによって比較し、偏波測定によるセンシングが可能なことを示したといったものでした。

今回のゼミは以上となります。ゼミ後、劉助教授の歓迎とB4の院試お疲れ様会の飲み会を行いました。食事をしながらさまざまな話ができ、とても楽しい時間を過ごせました。

(文責 伊藤)

2025年度 第20回ゼミ

10月14日に20回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4原田(航)君、伊藤君、市川君による論文紹介、有待君、山下、安藤君、間宮君の研究進捗報告でした。

まず、B4原田(航)君から論文紹介がありました。紫外線距離方向測定システム(UVDAR)を用いた相対位置推定通信システムUVDAR-COMに関する論文でした。自然光環境下でも使用可能で、UV LEDの点滅信号を用いて位置検出とデータ通信を行うUVDARを用いることで、無線通信に頼らず高密度なUAV群の協調動作が可能であることが、シミュレーション及び実験から示されていました。

次いで、伊藤君から論文紹介がありました。122GHz帯を利用した小型高精度レーダーセンサに関するもので、仮想チャープと選択的サンプリングを活用することで、μm単位の距離測定精度が実現可能であることが示されていました。

次いで、市川君から論文紹介がありました。アプリケーションの優先度とネットワークのQoS設定を自動で一致させるスケジューリング手法に関するもので、各RPCの重要度に応じた帯域制御を行うことで、高優先度通信の遅延を大幅に削減できることが、実験により示されていました。

次に、有待君から進捗報告がありました。高周波信号伝送のための高安定・高精度な光変調器バイアス制御システムの研究をしており、今回はRaspberry Piを用いてAD/DAコンバータの制御を試みるものでした。

次いで、山下が進捗報告を行いました。主に波面変調のためのシステム再構成と、取得した画像の処理プログラムの作成に取り組みました。幾何光学や画像処理が中心であり、自身の専門分野とはやや異なり新たな知識を要したため、関連分野の基礎から学び直しながら取り組みました。

次いで、安藤君から進捗報告がありました。システムを収容するためのケースの作成、光通信のためのトランシーバの選定を行っていました。

次いで、間宮君から進捗報告がありました。制御用プログラムを改善するとともに、波形が汚く出力される原因特定のためのパワー測定を行うものでした。

今回のゼミは以上になります!初めて教授が不在となるゼミでしたが、新たに着任された劉助教授のもとで議論が深まり、内容の濃い充実した時間となりました。

(文責 山下)

2025年度 第19回ゼミ

10月6日に19回目のゼミを行いました。
今回の内容は、B4の橋本君、M1の山下君、市川君による論文紹介、B4の原田拓弥君、M1の伊藤による研究の進捗報告、M1の澤田君によるヨーロッパ遠征の報告でした。

まず、橋本君から論文紹介がありました。内容は、探索用UAVに搭載されたLiDARとカメラを用いて、対象となるUAVを検出するといったものでした。発表後には、論文の結論部分をより整理して説明するようアドバイスがありました。

次に、山下君が論文紹介を行いました。内容は、SLMを使った光位相制御において、4 つのCGH アルゴリズムの性能を、用途別に様々な観点から比較し、最適な手法選択の指針を示すといったものでした。

次に、市川君から論文紹介がありました。内容は、ネットワーク運用において障害が発生したときのリンク負荷を、高速に検証できるツールの提案でした。

次いで、原田拓弥君から研究の進捗報告がありました。内容は、今後の研究で使うことになる通信モジュールを、制御する練習を行ったというものでした。グラフ作成において、何を主張するために書くのか意識するよう指導を受けていました。

次に、伊藤が研究の進捗報告を行いました。内容は、ISM帯周波数について調べ、自身のレーダ研究で使う周波数の候補を新たに探すというものでした。

最後に、澤田君からヨーロッパ遠征の報告がありました。海外の大学との交流会や研究紹介の様子に加え、オーバーブッキングやロストバッゲージといったトラブルのエピソードも印象的でした。

今回のゼミは以上となります。今回から、10月に新しく着任された劉助教授が研究室に参加することになりました。自身とは専門が違いますが、交流を深めていきたいと思います。

(文責 伊藤)

2025年度 第18回ゼミ

9月29日に18回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4原田(航)君、M1原田君、岡田君による研究の進捗報告でした。

まず、B4原田(航)君から進捗報告がありました。ドローンが複数機体での協調飛行や狭小空間での精密作業を行うための、高精度な相対距離・位置計測システムを構築する研究をしており、今回はOpenCVを用いた物体認識を試みたものでした。B4初回の進捗報告ということで、報告としてのデータの処理方法や、許容誤差の設定などについての指摘がありました。

次いで、岡田君から進捗報告がありました。シミュレーション条件を見直し再定義するとともに、シミュレーションによる各主要パラメータの性能比較結果から考察を行っていました。

次いで、M1原田君から進捗報告がありました。実機レーダのリンクバジェット計算と、シミュレーションソフトの設計考察について行われていました。現在の統計推定手法ではメモリが足りないという結論に至り、教授の推奨する手法を含む複数の手法について調査していくとのことでした。

今回のゼミは以上になります!渡欧中の学生にとっては朝一のゼミとなりましたが、問題なく集まることができました。

(文責 山下)

2025年度 第17回ゼミ

9月22日に17回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の有待君、M1の澤田、M2の安藤君による論文紹介、M1の河合君と市川君による研究の進捗報告、M2の安藤君によるタイ遠征の報告でした。

まず、有待君から論文紹介がありました。内容は、高い周波数を受信するため基準信号を生成する新しい手法に関するものでした。

次に、澤田君が論文紹介を行いました。内容は、THz 送信機で発生してしまう非線形歪みに対する補正技術を提案するといったものでした。

次に、安藤君から論文紹介がありました。内容は、波長1310 nm、1550 nmの光を用いるVCSELについて性能を紹介するといったものでした。

次いで、河合君から研究の進捗報告がありました。内容は、MSを用いてFFEやDFEを実装し直すといったものでした。

次に、市川君から研究の進捗報告がありました。内容は、OMNeT上でのシミュレーションの環境づくりを行ったというものでした。

最後に、安藤君からタイ遠征の報告がありました。共同研究先の設備見学や打ち合わせに関する内容でした。

今回のゼミは以上となります。インターンの時期が終わり、後期の始まりが近づいてきました。前期同様、研究生活に没頭していきたいと思います。

(文責 伊藤)