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2025年度 第21回ゼミ

10月20日に21回目のゼミを行いました。
今回の内容は、B4の原田拓弥君、M1の原田拓弥君、M2の間宮君による論文紹介、B4の橋本君、M1の河合君、M2の有地君による研究の進捗報告でした。

まず、橋本君から進捗報告がありました。内容は、研究で使うラズパイ、RPLiDARの設定や実際に起動してみてどうなるか確認してみるといったものでした。

次に、河合君が進捗報告がありました。内容は、新しく着任された劉助教授と研究に関する打ち合わせを行い、いただいたアドバイスをもとに修正しているといった内容でした。具体的には、作成したコードを修正していました。

次に、有地君から進捗報告がありました。内容はAlamouti符号化・復号のプログラムをnumpyの行列を使ったシンプルな方法で実装することで処理速度の向上を目指すといったものでした。

次いで、B4の原田拓弥君から論文紹介がありました。Wi-Fi HaLowと呼ばれる規格の性能評価を、従来シミュレーションで行うことが多かったのに対し、実環境において評価したというものでした。

次に、M1の原田拓弥君から論文紹介がありました。内容は、自動車用レーダー周波数における歩行者のレーダー断面積(RCS)のシミュレーションに関しての新たな手法を提案するといったものでした。具体的にはレイトレーシング法と点散乱体モデルを組み合わせるといったものでした。

最後に、間宮君から論文紹介がありました。光ファイバの性能を、地中に引かれた光ファイバ内の偏波状態の変化を測定することによって比較し、偏波測定によるセンシングが可能なことを示したといったものでした。

今回のゼミは以上となります。ゼミ後、劉助教授の歓迎とB4の院試お疲れ様会の飲み会を行いました。食事をしながらさまざまな話ができ、とても楽しい時間を過ごせました。

(文責 伊藤)

2025年度 第20回ゼミ

10月14日に20回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4原田(航)君、伊藤君、市川君による論文紹介、有待君、山下、安藤君、間宮君の研究進捗報告でした。

まず、B4原田(航)君から論文紹介がありました。紫外線距離方向測定システム(UVDAR)を用いた相対位置推定通信システムUVDAR-COMに関する論文でした。自然光環境下でも使用可能で、UV LEDの点滅信号を用いて位置検出とデータ通信を行うUVDARを用いることで、無線通信に頼らず高密度なUAV群の協調動作が可能であることが、シミュレーション及び実験から示されていました。

次いで、伊藤君から論文紹介がありました。122GHz帯を利用した小型高精度レーダーセンサに関するもので、仮想チャープと選択的サンプリングを活用することで、μm単位の距離測定精度が実現可能であることが示されていました。

次いで、市川君から論文紹介がありました。アプリケーションの優先度とネットワークのQoS設定を自動で一致させるスケジューリング手法に関するもので、各RPCの重要度に応じた帯域制御を行うことで、高優先度通信の遅延を大幅に削減できることが、実験により示されていました。

次に、有待君から進捗報告がありました。高周波信号伝送のための高安定・高精度な光変調器バイアス制御システムの研究をしており、今回はRaspberry Piを用いてAD/DAコンバータの制御を試みるものでした。

次いで、山下が進捗報告を行いました。主に波面変調のためのシステム再構成と、取得した画像の処理プログラムの作成に取り組みました。幾何光学や画像処理が中心であり、自身の専門分野とはやや異なり新たな知識を要したため、関連分野の基礎から学び直しながら取り組みました。

次いで、安藤君から進捗報告がありました。システムを収容するためのケースの作成、光通信のためのトランシーバの選定を行っていました。

次いで、間宮君から進捗報告がありました。制御用プログラムを改善するとともに、波形が汚く出力される原因特定のためのパワー測定を行うものでした。

今回のゼミは以上になります!初めて教授が不在となるゼミでしたが、新たに着任された劉助教授のもとで議論が深まり、内容の濃い充実した時間となりました。

(文責 山下)

2025年度 第19回ゼミ

10月6日に19回目のゼミを行いました。
今回の内容は、B4の橋本君、M1の山下君、市川君による論文紹介、B4の原田拓弥君、M1の伊藤による研究の進捗報告、M1の澤田君によるヨーロッパ遠征の報告でした。

まず、橋本君から論文紹介がありました。内容は、探索用UAVに搭載されたLiDARとカメラを用いて、対象となるUAVを検出するといったものでした。発表後には、論文の結論部分をより整理して説明するようアドバイスがありました。

次に、山下君が論文紹介を行いました。内容は、SLMを使った光位相制御において、4 つのCGH アルゴリズムの性能を、用途別に様々な観点から比較し、最適な手法選択の指針を示すといったものでした。

次に、市川君から論文紹介がありました。内容は、ネットワーク運用において障害が発生したときのリンク負荷を、高速に検証できるツールの提案でした。

次いで、原田拓弥君から研究の進捗報告がありました。内容は、今後の研究で使うことになる通信モジュールを、制御する練習を行ったというものでした。グラフ作成において、何を主張するために書くのか意識するよう指導を受けていました。

次に、伊藤が研究の進捗報告を行いました。内容は、ISM帯周波数について調べ、自身のレーダ研究で使う周波数の候補を新たに探すというものでした。

最後に、澤田君からヨーロッパ遠征の報告がありました。海外の大学との交流会や研究紹介の様子に加え、オーバーブッキングやロストバッゲージといったトラブルのエピソードも印象的でした。

今回のゼミは以上となります。今回から、10月に新しく着任された劉助教授が研究室に参加することになりました。自身とは専門が違いますが、交流を深めていきたいと思います。

(文責 伊藤)

2025年度 第18回ゼミ

9月29日に18回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4原田(航)君、M1原田君、岡田君による研究の進捗報告でした。

まず、B4原田(航)君から進捗報告がありました。ドローンが複数機体での協調飛行や狭小空間での精密作業を行うための、高精度な相対距離・位置計測システムを構築する研究をしており、今回はOpenCVを用いた物体認識を試みたものでした。B4初回の進捗報告ということで、報告としてのデータの処理方法や、許容誤差の設定などについての指摘がありました。

次いで、岡田君から進捗報告がありました。シミュレーション条件を見直し再定義するとともに、シミュレーションによる各主要パラメータの性能比較結果から考察を行っていました。

次いで、M1原田君から進捗報告がありました。実機レーダのリンクバジェット計算と、シミュレーションソフトの設計考察について行われていました。現在の統計推定手法ではメモリが足りないという結論に至り、教授の推奨する手法を含む複数の手法について調査していくとのことでした。

今回のゼミは以上になります!渡欧中の学生にとっては朝一のゼミとなりましたが、問題なく集まることができました。

(文責 山下)

2025年度 第17回ゼミ

9月22日に17回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の有待君、M1の澤田、M2の安藤君による論文紹介、M1の河合君と市川君による研究の進捗報告、M2の安藤君によるタイ遠征の報告でした。

まず、有待君から論文紹介がありました。内容は、高い周波数を受信するため基準信号を生成する新しい手法に関するものでした。

次に、澤田君が論文紹介を行いました。内容は、THz 送信機で発生してしまう非線形歪みに対する補正技術を提案するといったものでした。

次に、安藤君から論文紹介がありました。内容は、波長1310 nm、1550 nmの光を用いるVCSELについて性能を紹介するといったものでした。

次いで、河合君から研究の進捗報告がありました。内容は、MSを用いてFFEやDFEを実装し直すといったものでした。

次に、市川君から研究の進捗報告がありました。内容は、OMNeT上でのシミュレーションの環境づくりを行ったというものでした。

最後に、安藤君からタイ遠征の報告がありました。共同研究先の設備見学や打ち合わせに関する内容でした。

今回のゼミは以上となります。インターンの時期が終わり、後期の始まりが近づいてきました。前期同様、研究生活に没頭していきたいと思います。

(文責 伊藤)

2025年度 第16回ゼミ

9月18日に16回目のゼミを行いました。今回の内容は、梅田君、M1原田君、岡田君による本・論文紹介、澤田君と有地君による研究の進捗報告でした。

まず、梅田君から論文紹介がありました。100Gb/s NG-EPONシステムにおける符号間干渉(ISI)対策としての等化手法についての論文で、従来のSVMを改良した修正SVMでは、独自の特徴ベクトルを構築しており、伝送性能の向上が確認されました。帯域制限によって生じるISIに対して、従来のFFEやDFEよりも高い等化効果を示し、電力バジェットの改善にも寄与することが確認されていました。

次いで、原田君から論文紹介がありました。、FMCWレーダにおける検出可能な速度範囲を拡張する新たな手法に関するもので、仮想チャープと選択的サンプリングを活用することで、従来法では検出が困難だった高速移動体に対しても速度の推定が可能であることが示されていました。

次いで、岡田君から論文紹介がありました。内容は、災害時におけるUAVを用いた通信支援システムにおいて、UAVの巡回速度と帯域幅の割り当てを同時に最適化することで、より多くの被災者からデータを収集する戦略に関するものでした。

次に、澤田君から進捗報告がありました。長波形送信時のチャネル補償精度を改善するために、パイロットシンボルの挿入方式を見直し、10シンボルごとに補償を行うことで位相ずれへの対応を強化していました。また、機器の不具合がファームウェアのバグによるものと判明しており、アップデートの重要性について喚起していました。

次いで、有地君から進捗報告がありました。AWGを用いた任意波形生成の信頼性を向上させるとともに、NRZおよびOFDM信号の高速伝送実験に取り組んでいました。理想と異なり誤りが生じてしまう点の考察について教授と議論を重ねていました。

今回のゼミは以上になります!B4進捗報告の開始時期も定まり、それぞれの学年が異なる忙しさを抱える時期に入っていきますが、今年は3世代が揃う初めての年でもあります。研究室全体で支え合いながら、一丸となってこの苦しい時期を乗り越えていきたいと思います。

(文責 山下)

2025年度 第15回ゼミ

9月9日に15回目のゼミを行いました。今回の内容は、宮本君、有地君による本・論文紹介、山下と間宮君による研究の進捗報告でした。

まず、宮本君から論文紹介がありました。光カメラ通信におけるデータレート向上についての論文で、人工ニューラルネットワークベースのイコライザを用いて符号間干渉(ISI)を軽減し、通信性能を改善できることが述べられていました。特に、提案手法は12kbpsまでのデータレートでFEC制限以下のBERを達成し、従来法に比べてISIの影響が大きく軽減されていることが実験により示されました。

次いで、有地君から論文紹介がありました。内容は、Alamouti符号をOFDMにおいて周波数領域で適用する空間周波数符号化(SFC)に関するものでした。特に、周波数選択性の影響による性能劣化を防ぐために提案された同時最尤復号により、空間時間符号化(STC)と同等の性能が得られることが示されていました。

次に、山下が進捗報告を行いました。 条件を変えた伝送実験を通しで行い、結果について考察するとともに、卒業研究では間に合わなかった波面制御装置についてセットアップ及び動作確認を行いました。おかしな伝送挙動が見受けられた点について、原因について調査するための実験機器を貸し出していただくことになったので、一刻も早い原因究明に努めたいと思います。

次いで、間宮君から進捗報告がありました。FPGA上で最急降下法による偏波制御プログラムを実装し、Red Pitayaを用いた動作準備を進めていました。あわせて、PRBS生成・BER計算・AWG制御の各プログラムをPythonで作成し、RF送受信や光伝送の動作確認も行っていました。

今回のゼミは以上になります!就活イベント真っ只中ということもあり、普段の2/3ほどしか学生のいないゼミとなりました。再び全員が集合するゼミは何週間後になるのでしょうか。

(文責 山下)

2025年度 第13回ゼミ

8月24日に13回目のゼミを行いました。今回の内容は、原田(航)君、市川君、山下による本・論文紹介、M1原田君と岡田君による研究の進捗報告、M1による工学研究者基盤の英語プレゼンテーションでした。

まず、原田(航)君から論文紹介がありました。BLE の RSSI を用いた屋内測位システムにおいて、BLE 規格やデータ処理法を比較し、修正係数の導入により平均誤差と分散を低減し、より信頼性の高い測位を実現する方法を示すものでした。

次いで、市川君から論文紹介がありました。パケット交換ネットワークにおける障害復旧手法を網羅的に整理・比較し、特にMPLSでのRSVP-TEを用いたプライマリLSPとバックアップLSPの事前構成による50ms以内の高速復旧方法や、One-to-OneバックアップとFacilityバックアップの特徴を対比して信頼性と柔軟性の観点から整理するものでした。

次いで、山下が論文紹介を行いました。GI-MMファイバ末端で取得したNFP/FFP画像を基にPoint Radianceをモデル化し、そのシミュレーションによって光伝送特性を定量的かつ詳細に評価可能とするものでした。自身の研究で光ファイバのミスアライメントが伝送特性にもたらす影響解析を試みていることもあり、理解の補助になりました。

次に、M1原田君から進捗報告がありました。電磁界シミュレーションソフトを用いて球モデルのRCS(レーダー反射断面積)を測定し、その成果を自身の研究に応用するとともに、最終的にはバイスタティックRCS測定へと発展させたいとのことでした。

次いで、岡田君から進捗報告がありました。フェーズドアレーアンテナのアンテナ利得算出のための原理導出と調査、そして UAV 通信モデルに基づくシミュレーションにより、アンテナ構成やセクタ数が通信性能に与える影響を解析し、最適な設計指針を示すものでした。

今回のゼミは以上になります!長期休暇中の今だからできることを粛々と進めていきたいと思います。

(文責 山下)

2025年度 第12回ゼミ

7月14日に12回目のゼミを行いました。今回の内容は、B4の橋本君、M1の伊藤、M2の安藤君による推論文紹介、M1の澤田君とM2の有地君による研究の進捗報告、M1の原田君と山下君による工学研究者基盤という授業の英語プレゼンでした。

まず、橋本君から論文紹介がありました。内容は、無人航空機の飛行支援を目的とし、LiDARというセンサデバイスとカメラから得られる障害物情報を融合するというものでした。発表後には、今後の自身の研究のビジョンについても踏まえた先生からのコメントがありました。

次に、伊藤が論文紹介を行いました。内容は、複数のレーダーを用いて対象物を高精度に計測するというものでした。しかし、論文内の実験条件に関して誤解している箇所があり、それが原理的な理解にも関わる重要な点であったことから、再度内容を精査する必要があるという結論に至りました。

次に、安藤君から論文紹介がありました。内容は、GPSとIVN(車載ネットワーク)を用いて車両の速度を取得するというものでした。しかし、全体的に内容が分かりづらく、信頼性に疑問が残る部分も多かったことから、やや信ぴょう性に欠ける論文であるという評価になりました。

次いで、澤田君から研究の進捗報告がありました。内容は、卒論で使用したSCPI制御がAWGで使えないという課題についての取り組みでした。

次に、有地君から研究の進捗報告がありました。内容は、新たに導入されたオシロスコープの制御に取り組んだものの、現時点ではうまく制御できていないというものでした。現在は、さまざまな方法を試しながら解決策を模索している段階とのことでした。

次いで、原田君から英語プレゼンの発表がありました。一部に英語表現の誤りが見られたことが、今回の反省点として挙げられていました。

最後に、山下君から英語プレゼンの発表がありました。プレゼン資料の作成において形式的なミスが見られたことが、今回の反省点として挙げられていました。

今回のゼミは以上となります。前期も終わりが近づいてきました。あと少し、気を引き締めて乗り切っていきたいです。

(文責 伊藤)

2025年度 第11回ゼミ

7月7日に11回目のゼミを行いました。今回の内容は、有待君、M1原田君、岡田君による本・論文紹介と、河合君と間宮君による研究の進捗報告、M1による工学研究者基盤の英語プレゼンテーションでした。

まず、有待君から論文紹介がありました。次世代VLAモデルにおいて、広帯域で高い安定性を持つマイクロ波フォトニクス信号と長距離光ファイバを使い、色分散の補償や周波数の再生成などの技術を組み合わせることで、広範囲に配置されたアンテナを高精度に同期させる方法を提案するものでした。

次いで、M1原田君から論文紹介がありました。送信機と受信機が同一位置にあるモノスタティックレーダーに対して、それらを離して設置し両者間を通信で接続するバイスタティックレーダーシステムの優位性を確認するものでした。

次いで、岡田君から論文紹介がありました。固定翼UAVを用いたミリ波無線において、アレーアンテナの角度や素子数が通信性能に与える影響をシミュレーションにより解析し、最適な設計指針を提示するものでした。非現実的な設定での実験を行っているにもかかわらず、この論文がQ1ジャーナルに位置付けられていることに教授から驚きの声が上がっていました。

次に、河合君から進捗報告がありました。等化器に関する基礎知識の習得や任意波形発生器(AWG)・オシロスコープのチュートリアルを中心とした進捗でしたが、自身の理解に加え教授の助言を受けながら、今後の研究の方向性を確かなものにしていました。

次いで、間宮君から進捗報告がありました。偏波制御システムの計算時間を短縮するため、FPGA上にAWGを実装し、C言語によるアドレス書き換えで制御する準備段階についての報告がありました。

最後に、M1による工学研究者基盤の英語プレゼンがありました。資料の出来以上に、質問に対する適切な応答の難しさが浮き彫りになり、近々学外で英語プレゼンの機会を控えている私としては、非常に身が引き締まる思いでした。

今回のゼミは以上になります!就職活動の第一波も過ぎ去り、研究に割ける時間がわずかとはいえ増えてきました。今のうちに進められるだけ進め、のちの負担を減らせたらと思います。

(文責 山下)