2023年度 第19回ゼミ

2023年度 第19回ゼミ

11/13に第19回目となるゼミを行いました。今回は有地君が論文紹介、安藤君と市川が進捗発表でした。前回のゼミで菅野先生から「全体的に論文紹介の文が長い」と指摘されたこともあり、メンバー間で「A4用紙1枚に内容をまとめよう」と意識統一を図ったのちの最初のゼミとなります。

有地君の論文紹介では自分が研究しているMIMOに関する論文を紹介してくれました。ちょうどA4用紙1枚に収まる内容でしたが、菅野先生からの鋭い質問に有地君も悪戦苦闘していました。これからのメンバー一同の課題として論文紹介の内容の「質」とそれをまとめる「要約力」の両立が挙げられる回となりました。

一方進捗発表では二人とも中々に大きな進捗を発表することが出来ました。安藤君はSpresenseによるEthernet通信が今まで出来ずに悩んでましたが、通信が出来なかった原因と対策案が提示されていました。市川はomnet++というシミュレーションソフトを使って2つのノード間の通信を有線チャネルと無線チャネルを使って実現しました。二人とも最終目標まではまだ遠いとはいえ、確実な前進が見られる発表となりました。

11/28には卒業研究の中間発表会が行われる予定なので全員で助け合いながら乗り越えていきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第18回ゼミ

11/6に第18回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は安藤くんで、『A Modular In-Vehicle C-ITS Architecture for Sensor Data Collection, Vehicular Communications and Cloud Connectivity』という論文について紹介をしてくれました。これは、OBD2ポート、車載スマートフォンデバイス、またはその他のセンサで収集された車両データのような、車内および車両間のセンサデータを収集するシステムに関する論文です。リバースエンジニアリングを用いて車の状態を観測し、外部へ送信することに成功したそうです。

研究進捗発表は間宮くんと有地でした。間宮くんは光信号の偏波状態の解析をするための計算と、測定機器の構成について発表しました。有地はMIMOによるBER特性の改善の実験に使う機器の雑音レベルの高さについての報告と、それを抑えるために実装したことについての報告をしました。

(文責 有地)

2023年度 第17回ゼミ

10/30に第17回目のゼミを行いました。今回は間宮君が論文紹介、安藤君と市川が進捗発表です。

論文紹介では『Multi-level signaling in the Stokes space and its application to large-capacity optical communications』という偏波技術についての論文について紹介をしてくれました。菅野先生から『自分の研究にどう活かせそうなの?』という質問が飛び、最初はやや答えあぐねながらも最後には自分の意見をしっかりと述べていました。自分もしっかりと目的意識をもって論文を読みたいと思います。

安藤君の進捗発表では実践研究セミナーのTAで行ったことを発表してくれました。自分で実験して考察することはもちろんのこと、それをセミナーに参加している学生にどう説明すれば理解してくれるかという事に相当苦労したそうです。また自分の研究をしつつ、セミナーのこともやらないといけないという状況もなかなか辛かったそうです。

市川の進捗報告では以前から進めていた先行研究のプラグラム実装を主に行いました。使用しているシミュレーションソフトのバージョンが先行研究のものと今自分が使用しているもので違っており、互換もないためエラーが多発しました。菅野先生と話した結果エラーを完全に潰すよりも、自分で1から作った方が早いという結論に至ったためまた1から作っていくことになりました。

いま全員がそれぞれの課題に必死で取り組んでいます。引き続き卒研完成に向けて頑張っていきます。

(文責 市川)

2023年度 第16回ゼミ

10/23に第16回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は市川くんで、『衛星通信/NTNと5G/Beyond 5Gの連携の動向と研究開発の取組み』という論文について紹介をしてくれました。この論文は、5G/Beyond 5Gと衛星通信を含むNTNの連携に関して現在の動向、技術課題、NICTの取り組みの3点について解説するという内容でした。Starlinkや5G/Beyond 5Gなどの国内外での動向や、地上・海、空、宇宙の3次元をシームレスに接続し、各次元を多層化する連携技術の研究開発の取り組みや、その連携を支える電波・光技術のメリット・デメリットや課題について紹介してくれました。

研究進捗発表は間宮くんと有地でした。間宮くんは光信号の偏波状態の解析し、特定の周波数成分を最大化するような手法について発表し、有地はMIMOによるBER特性の改善について報告しました。理論値よりもBERが悪く、原因について研究室の人たちで話し合いました。

(文責 有地)

2023年度 第15回ゼミ

10/16に第15回目となるゼミを行いました。今回は有地君が論文紹介、安藤君と市川が進捗報告を行いました。

論文発表では『A simple transmit diversity technique for wireless communications』(無線通信のためのシンプルな送信ダイバーシチ技術)が紹介されました。『現在 Alamouti 符号と呼ばれる、時空間符号の中でも最も代表的な符号を発表した論文であり、MIMO に関する論文に非常に多く引用されている。』と有地君の発表で言及された通り、3年生時に勉強した通信工学でも触れられた内容だったので比較的スッと内容が入ってきてとても大きな学びを得ました。

安藤君は進捗報告において「機器と機器の通信を制御するプログラムを書いてきたがどうもうまく制御できない」という悩みを発表していましたが、菅野先生に助言をもらいながら試行錯誤をしつつ次のステップへ繋がるカギを模索していました。

市川は実験で用いるシミュレーションソフトがC++言語を基本にして動くため、YouTubeを使ってC++言語の基礎を学びました。しかし、いざシミュレーションソフトのコードを見てみるとそのソフト専用のコードとC++言語が混ざっていたため順風満帆とはいきませんでした。こちらも菅野先生に助言をもらいつつ、コード作成をしていく予定です。

2023年度 第14回ゼミ

10/10に第14回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は安藤くんで、『自動運転向け車内ネットワークシステムにおけるデータ伝送方式の開発』という論文について紹介をしてくれました。この論文は、自動運転向けの車載ネットワークにEthernetを適応・設計するという内容でした。うまくECUをグループ化することでネットワークの負荷を軽減したり、UDP/IPベースの軽量な時間同期方法を組み合わせたりすることで、必要十分な性能を持つ車載ネットワークを設計できたそうです。車載ネットワークの知識やEthernetのような通信のプロトコルについての知識を総動員させて一つのネットワークを作っていくことの大切さとその難しさを知ることができ、とても参考になりました。

研究進捗発表は間宮くんと有地でした。間宮くんは光信号の偏波状態の解析について発表し、有地はMIMOによるBER特性の改善について報告しました。

(文責 有地)

2023年度 第13回ゼミ

10/2に13回目のゼミを行いました。今回は間宮君が論文紹介、市川と安藤君が研究の進捗報告をしました。

間宮君は自身の研究であるテラヘルツ技術に関連した論文を持ってきてくれました。論文内で行われている実験及び主張を整理したうえで自分の研究としてやりたいこととの相違点を見出して活かす方法を模索していました。この整理方法がとてもきれいだったのでぜひ僕も見習いたいと思います。

安藤君の進捗報告では車載ネットワークにおけるGPS、カメラの改善を自分でプログラムを組むことで目標とする動作の実装を目指していました。菅野先生からの指摘から重大なミスが発覚していて四苦八苦している様子も垣間見えました。

市川の進捗報告では目的のネットワーク構造をomnet++上で実装するためにプログラムを組むことを目標としていました。しかしomnet++はC++言語で記述されており、今までC++言語を勉強したことがなかったこともあってこちらも四苦八苦しました。

研究の進捗がなかなか生まれない時期が続いていますが引き続き頑張っていきます。

(文責 市川)

2023年度 第12回ゼミ

9/25に第12回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介、研究進捗発表です。

本・論文紹介の発表者は市川くんで、『マスタリングTCP/IP―入門編―』について紹介をしてくれました。プロトコルとは何かについての説明や、プロトコルの階層化についての説明をしてくれました。各階層でどういった機能のデータが送受信されているかは普段意識しなくても通信はできますが、通信の研究を行っていく上で各層について理解することは非常に大切だと思うので参考になりました。

研究進捗発表は間宮くんと有地でした。間宮くんはテラヘルツ信号生成のための光偏波解析についての研究をしていて、有地はファイバー接続トレランスを高めるMIMOマルチモード光ファイバーについての研究をしています。それぞれこの一ヶ月で行った研究の進捗について報告しました。

来週からはいよいよ研究室(学生の実験室)ができるので、研究を本格的に頑張っていきたいです。

(文責 有地)

2023年度 第11回ゼミ

第11回目ゼミは月曜日が祝日であったため9/19に行いました。また菅野先生がブラジルへ出張に行かれているためzoomで行いました。今回は安藤君と市川が初めての進捗発表を行いました。

安藤君はカメラ信号やGPS信号などの車両情報をOBD2(On Board Diagnostics 2)を介して収集し、1Gpsの車載をネットワークを伝送するシステム構築を卒業研究としています。また市川は有線・無線があらゆる場所で相互接続されるネットワークが求められており、それらを統合して制御するシステムの開発を卒業研究としています。目的、目的達成のためにやったこと、明らかにしたこと、積み残したこと、次にやることの5つに分けて順番に話していきました。これから2週間に1回進捗を発表していくことになります。毎日少しずつ進捗を生んでいきたいと思います。

(文責 市川)

2023年度 第10回ゼミ

9/12に第10回目のゼミを行いました。今回の内容は、本・論文紹介です。

本・論文紹介の発表者は安藤くんで、『複数回線を冗長併用する通信技術のWebRTC映像伝送への適用と評価』という論文について紹介をしてくれました。この論文は、WebRTCを複数回線で使用することで通信の品質を高めるという内容で、シングルパスのWebRTCの場合はパケットの欠損が1.0%だったのに対し、マルチパスの場合はパケットの欠損が0.014%に抑えられたそうです。論文内には情報系(物理層より上)の知識が必要な箇所が多く、B4のメンバーは改めて情報系の知識の重要さを実感しました。

来週からはゼミに研究の進捗発表の時間ができるので、各自研究を進め、良い成果を報告できるよう頑張りたいです。

(文責 有地)