月: 2024年10月

2024年度 第23回ゼミ

 10月28日に第23回のゼミを行いました.今回の内容は僕と有地先輩の論文紹介,原田くんと山下くんと間宮先輩の進捗報告です!

 はじめに僕の方から論文紹介を行いました.内容は複数の等化(受信時に行う,種々の雑音を除去する作業)方法の比較でした.内容をなぞることは比較的簡単だったのですが,発表後の教授との会話を通じ,少し掘り下げた部分について理解が足りていないなと感じました.論文発表後には毎回言っている気がしますが,もっと原理部分から理解できるよう勉強を頑張りたいです.
 次に有地先輩からの論文紹介がありました.PAPR(ピーク比平均電力比.おおよそ消費電力に比例するため低い方が良い)の低い方式であるRoC-ACO-OFDMについての論文で,①低PAPR,②できるだけ信号をカットしない,を両立するための方法が解説されていました.実際に使うにあたってどの程度のPAPRを想定しているのか,パラメータの設定をどうすれば良いのかなどについて教授と議論を行っていました.

 次に原田くんからの進捗発表がありました.ブックスタンドを対象物と仮定してレーダーで検出し,得られた結果(受信電力など)をレーダー方程式に代入して理論通りの結果が得られているか確かめる作業を行っていました.その結果ある点だけ値がおかしいことに気づき,今後その原因について考えていくようでした.
 次は山下くんからの進捗発表でした.スターラー(実験装置に振動を与える装置)の目盛りが具体的に何Hzに対応するかの測定や,それを使って特定周波数を実験装置に掛けその上でデータを送信した際の波形への影響確認,波形発生器(red pitaya)の使い方の勉強などを行っていました.今後はこれらの結果を基にOFDM信号の生成に挑戦していくようでした.
 最後に間宮先輩の進捗報告がありました.実験に使用するプリント基板の設計や偏波制御プログラムの高速化を行っており,これからプログラム実行時間を大幅に短縮して実行時間1msを目指すようでした.

 今回のゼミの内容は以上になります.卒論の中間発表が12月初めにほぼ決定したため,あと1ヶ月で発表に堪えられる結果を出せるよう研究に邁進していきます.
(文責 河合)

2024年度 第22回ゼミ

10月21日に第22回のゼミを行いました。今回の内容は山下君、間宮先輩の論文紹介と河合君、澤田、安藤先輩の進捗報告です!

最初に山下君からモードチャネル間のモード交換に関する論文紹介がありました。MIMOにも関わってきそうな内容で、偏波ダイバーシティ装置を用いずに二重偏波信号のモード交換を実現するというものでした。多少性能は劣化していましたが、問題なくモード変換が実現していました。

次に間宮先輩から乱気流中でのテラヘルツ通信と赤外線通信の性能劣化の比較についての論文紹介がありました。テラヘルツ波と赤外線による信号を乱気流が再現されたチャンバー内を通過させ、受信するという実験でした。結果としては赤外線通信と比べてテラヘルツ通信は乱流や気温による減衰の影響が少なく、優秀な通信手段となるようでした。

次に河合君から研究の進捗報告がありました。前回と同様に等化器のプログラミングの作成をしていました。フィルタの適用の所で苦戦しているようで、教授から様々なアドバイスを貰っていました。最近は本人もお手上げ状態と言っていましたが、次にやることが明確になっているようでよかったです。

次に澤田から研究の進捗報告をしました。OFDM変調と復調のプログラミングの作成について報告し、教授から多くのアドバイスをいただきました。プログラミングだけでなくOFDMに関する知識をつけることも欠かさないようにしたいです。

最後に安藤先輩から研究の進捗報告がありました。前回のSPI通信の問題の原因が判明し、時刻同期システムの稼働ができるようになっていました。しかし、修正が必要であったためもう少し時間がかかるそうです。11月末までに時刻同期システムの完成を目指しているようです。

今回からB4の進捗報告が2人になって2週間に1回のペースで回ってくるので、できるだけ多くの進捗を埋めるように頑張っていきます!

(文責 澤田)

2024年度 第21回ゼミ

10月15日に第21回のゼミが行われました!今回の内容は安藤先輩と原田くんの論文紹介,山下くんと市川先輩の進捗報告の2つです.

まず初めに安藤先輩の論文紹介がありました.SiPhONという車載光ネットワークの仕組みについての論文で,高信頼性かつ低コストな配線方法が紹介されていました.但し制御用装置が中心部の1つしかなく,(このことで低コストや高信頼性を実現しており,その対価として)中心部からの指示が来るまで末端部では何もできず,結果として末端部でのデータの送受信に遅延が発生してしまうことが欠点として挙げられていました.

次に原田くんからの論文紹介がありました.FMCWという自動運転に必要不可欠なレーダーについての論文で,帯域幅やシチュエーション(車両や歩行者の配置)を変化させてシミュレーションを行い,できるだけ分解能の高いレーダーを得ようという論文でした.FMCWを使っていくにあたり,原理部分をもっと勉強して理解することが次の目標のようでした.

次に山下くんからの研究進捗報告がありました.光ファイバを車載用に使う上で,まずは車内環境を模擬するために光ファイバを振動させる装置を作成していました.今回の装置は比較的単純なものでしたが,今後は振動以外も模擬できるようにより複雑な装置の作成を目標としているようでした.

最後に市川先輩からの進捗報告がありました.通信路をわざと輻輳させ,そのうえでデータを送信して劣化具合を調べるプログラムを作成したもののうまく動作していませんでした.次の目標はこのエラーの解消,及び有線・無線の2通りのルートを作成しデータの品質を比較してみることのようでした.

今回のゼミの内容は以上となります!B4も研究が本格的に始まってきたということで,次回からはB4の進捗報告が2人ずつとなり順番的に僕が進捗報告となります、、良い発表ができるよう研究頑張りたいと思います、、
(文責 河合)

2024年度 第20回ゼミ

10月7日に第20回のゼミが行われました。今回の内容は澤田と市川先輩の論文紹介、原田君と有地先輩の進捗報告です。

最初に澤田からΔΣ変調用いたTHz伝送についての論文紹介をしました。THz伝送を実装する際にΔΣ変調がキーになってきそうなのでもっと勉強用と思います。他にも論文の内容の理解が足りてない点が何個かあったのでそこを重点的に論文を見直したいと思います。

次に市川先輩からOMNeT++と他のネットワークシュミレーターとの比較に関するを論文の紹介がありました。OMNeT++を比較した際の利点など分かりやすく説明されていました。教授から最新の技術に関する論文を紹介してくれるとよりいいとアドバイスがあったので、自分もこのことを意識して論文紹介をしていきたいと思います。

次に原田君から研究進捗報告がありました。レーダーの動作確認を目標の距離を変えて行い、正しいデータを得ることができていました。複数アンテナの利用やデータの意味などが課題として残っていましたが教授からいろいろなアドバイスをいただいていました。

最後に有地先輩から進捗報告がありました。主にオシロスコープと波形生成器の動作確認で、プログラムを作成しながらうまく動作できていました。オシロスコープで測定する際、まれにエラーが起きるそうなのでその調査が必要なようです。

今回のゼミは以上になります。自分もオシロスコープと波形生成器は制御できないといけないので、プログラミングと並行して中間発表に備えたいと思います。

文責 澤田