月: 2025年1月

2024年度 第34回ゼミ

1月20日に第34回のゼミを行いました。今回の内容はB4全員の簡単進捗報告と有地先輩の進捗報告です。

最初に市川先輩から進捗報告がありました。有無線での優先度のパターンをいくつか用意し、シミュレーションに成功していました。卒論発表の際の質疑応答でされそうな内容について教授からアドバイスがありました。自分も予想される質問は考えておきたいと思います。

次に河合君から進捗報告がありました。前々から作成している等化器をシミュレーションと実機データで使用していました。シミュレーション上ではうまく動作していそうですが、等化器のパラメータがどういう意味を持つのか、どのような環境を想定したシミュレーションなのか調べておく必要があるそうです。

次に澤田から進捗報告をしました。光ファイバを介した信号の送信をしましたが、マッハツェンダ変調器のバイアス電圧が大きすぎて信号歪みが発生している可能性があるため、電圧を変更しながら波形を確認する必要がありました。卒論にどういったグラフを使うとよいか教授に教えていただいたので実験を進めていきたいと思います。

次に原田君から進捗報告がありました。二台の非同期レーダーの同時起動による干渉雑音の測定を行っていました。特に問題なくデータを取ることができていて、このデータから考察していくようです。卒論に間に合えば、レーダーの同期実験についても行っていくそうです。

次に山下君から進捗報告がありました。SLM系で波面制御ができているかの確認と振動装置の伝送影響を評価していました。今回の評価方法では振動影響の評価が難しいとのことで評価法を見直す必要があるようです。また、SLMが壊れてしまったため卒論では使わないこととなりました。

最後に有地先輩から進捗報告がありました。サブキャリアの性能によって変調方式を変えるプログラムを作成していました。また、オシロスコープが届いていたのでその制御プログラミングを作成し、うまく制御できていました。

今回のゼミは以上となります。来週は卒論提出間近になるので今年度のゼミは今回が最後になります。各々の進捗報告を聞きましたが、余裕のある人はいなそうです。。。ゼミがなくなったところで卒論提出はなくならないので、その分、切磋琢磨して卒論の執筆を頑張りたいと思います!

(文責 澤田) 

2024年度 第33回ゼミ

1月14日に第33回ゼミを行いました!卒論締め切りが近いためB4の発表はなしとなり,今回の内容は有地先輩の論文紹介と間宮先輩の進捗報告です.

まず有地先輩の論文紹介がありました.IM/DD方式(強度変調直接検波,光の強度情報を直接検出する.よって信号は実数かつ負でない必要あり)において活用できる様々なOFDM方式を比較する論文で,DCO-OFDMやACO-OFDM,ADO-OFDM,PAM-DMT,Flip-OFDM,LACO-OFDMの6つのOFDMを比較していました.比較指標はエネルギー効率やPAPR,計算負荷などを用いておりこの場合はLACO-OFDM(振幅によって信号を階層構造に分け,それぞれ別々の情報を送ることで情報効率を高めたACO-OFDM)がバランスが良いと結論付けられていました.

最後に間宮先輩から進捗報告がありました.偏波制御コントローラ用アンプ2種類の動作確認を行い,1つは成功していましたが1つは失敗となっていました.今後は成功した方の偏波コントローラを主に用いる方向で,必要な他の基盤回路も順次作成していくようです.

間宮先輩は以前から回路作成を繰り返し,失敗するたびに原因を考察し,1つずつ失敗の原因を取り除いていく作業を繰り返していました.地道ではありますが研究においてとても大切なことだと思うため,失敗するとすぐ諦めてしまいがちな僕も先輩を見習っていきたいところです.

今回のゼミの内容は以上となります!毎回言っている気がしますが年末ごろから卒論に追われ続けています…今日が目次案の締め切りでなんとか提出はできましたが,おそらく教授からのありがたい赤文字修正が大量に付いて返却されます.そして来週には内容まで含めた卒論初稿の締め切りがあり余裕が全くありません!!ここを耐えきれば晴れて春休みとなるためなんとか頑張り切りたいです.

(文責 河合)

2024年度 第32回ゼミ

1月6日に第32回ゼミを行いました。今回の内容は間宮先輩の論文紹介と山下君と市川先輩と安藤先輩の進捗報告になります。

最初に間宮先輩からマッハツェンダ変調器を用いた偏波制御アルゴリズムの性能比較に関する論文紹介がありました。4つのアルゴリズムのうち2つの方法の有用性が示されており、若干性能の違いがあるもののほとんど同じような結果が得られていました。先輩の使っているアルゴリズムは4つのうちにはありませんでしたが、似ているものがあり参考になったようです。先輩の研究は自分の研究にもかかわってくるためこのあたりの知識も深めていきたいです。

次に山下君から進捗報告がありました。実験で得られた最大振幅のタイミングを記録し、振動器による最大位相変化量がどれくらいなのか計算していました。この位相差から伝送に致命的になるのはどれくらいなのかという目安を導出できるようです。SLM系を修正してCMOSカメラによる空間モードの観測にも成功していました。観測実験の回数を重ね、データを整理することが最終的な目標になるようです。

次に市川先輩から進捗報告がありました。ダミーパケットの有無線送信の振り分けが完了し、ダミーパケットの送信間隔をランダムに設定してシミュレーションを行っていました。有線無線で送信時間の違いが大きいためそれぞれでのデータレートを考える必要があるようです。また、通信距離の影響がでるように重みづけしたメトリックを考案することが卒論での最終目標になるようです。

最後に安藤先輩から進捗報告がありました。以前からの積み残しであった時刻同期システムが完成し、CAN通信とEthernet通信の併用も確認できていましたが、他の方法でのCAN、Ethernetの併用も試すようです。今後はSQLデータベースの導入が大きな課題となるようです。

今年初めてのゼミでしたがB4の二人は卒論での着地点がより明確になっていました。来週には卒論の目次案の提出があるので、研究と卒論の執筆を並行して取り組んでいきたいと思います!

(文責 澤田)