10月27日に22回目のゼミを行いました。今回の内容は、梅田君、山下、有地君による論文紹介、宮本君、澤田君、安藤君の研究進捗報告でした。
まず、梅田君から論文紹介がありました。低コスト技術かつマルチギガビット伝送を実現するプラスチック光ファイバ(特にGI-POF)高速光伝送の実証に関するもので、異なる波長および伝送距離において安定した高速通信が可能であることを示したものでした。
次いで、山下が論文紹介を行いました。位相制御空間光変調器(SLM)を2台用いることにより、位相反復アルゴリズムを必要としない光変調の手法を提案するものでした。評価手法に関して疑問が生じる内容であり、自身の研究においても留意すべき点であると改めて認識しました。
次いで、有地君から論文紹介がありました。本論文は、OFDMシステムにおけるAlamouti符号の適用法に関するもので、時間および周波数選択性の両方に強い2送信アンテナ用STFBC(時空間周波数ブロック符号)を提案し、その有効性が示されていました。
次に、宮本君から進捗報告がありました。大容量かつ高速通信が可能なQRコードの仕様・方式に関する研究をしており、提供された画像データを用いてPythonでMTFを計算・可視化し、さらに実際のカメラで撮影した画像でも同様の解析が可能であることを確認していました。
次いで、澤田君から進捗報告がありました。MZMを用いた非線形応答性を実験により確認するとともに、今後の実験方針についての整理も行っていました。
次いで、安藤君から進捗報告がありました。車両情報部プログラムの実車試験に向け、レンタカーでの実験を中心に活動していました。設置イメージを確認し、各システム機器のケース設計について改善点を洗い出し、再設計を行っていました。
今回のゼミは以上になります!普段は居室とは別の研究室によくいるのですが、最近は中間報告を控えたB4の学生や、実機実験に取りかかり始めた院生が訪れるようになり、こちらもにぎやかになってきて嬉しいです。
(文責 山下)